2005年9月18日
「あなたは必要とされています」
ルカ19:29-40、ヨハネ21:15-17

 この世にあるもので役に立たないものは何一つありません。水や空気やさまざまの食べ物は、私たちがいのちを保つためになくてはなりません。着る物や家は私たちの生活のために必要です。机の上にある文房具やノート類、辞書などは、私たちが勉強したり仕事をしたりするときに使います。地球上にあるすべてのものは最終的に私たち人間のために与えられていると言えるでしょう。では私たちは何のために生きているのでしょうか。聖書が教えていることは、私たちは神様の御手によって造らた、ということです。私たち人間は神様の役に立つように造られたと言えるのです。神様は私たちを必要としているのです。

 I. 神様はあなたの愛を必要としています。
 よみがえられたイエスさまは、ガリラヤ湖のほとりでペテロたち7人にご自身を現わされました。その主な目的は、3度もイエスさまを知らないと言ってしまったペテロを立ち直らせるためでした。主は、「ヨハネの子、シモン。あなたは、・・・わたしを愛しますか」と、最初にペテロの愛を求めました(ヨハネ21:15)。イエスさまはだれよりもペテロの愛を必要としておられたのです。ペテロはどう答えたでしょうか(15節)。今日のイエスさまも同じです。あなたの愛を必要としておられるのです。私たちがイエスさまのためになにかお役に立つことをする前に、私たちはみな、イエスさまを愛することを求められています。あなたはどう答えますか。

 II. 神様はあなたの手を必要としています。
 ペテロが、「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存知です」と答えると、イエスさまはこう言われました。「わたしの小羊を飼いなさい」と(15節)。イエスさまを愛することは、ペテロに与えられたつとめを果たすことです。ペテロのこれからのつとめは、主の小羊、つまりイエスさまを信じて、従って行こうとする弟子たちのお世話をすることです。イエスさまはペテロの愛と具体的な働きを必要としておられます。ペテロは主のご期待に応えて、使徒として福音を宣べ伝え、教会を建て上げ、主の弟子たちを養い育てる働きを一生続けました。
 
 イエスさまがエルサレムに入城されたとき、ろばの子が用いられました。あの小さなろばの子がイエスさまをその背にお乗せしたのです(ルカ19:35)。イエスさまは、「主がお入り用なのです」と言われて、ろばの子を求められました。イエスさまはろばの子が必要だったのです。私たち人間はろばの子よりはるかにまさっているではありませんか。イエスさまはあなたの愛と働きを必要としておられるのです。それは教会においても同じです(Iコリント12:21-23)。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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