2006年04月02日
「整えられた働き人へ」
テモテへの手紙 第二 3章14〜17節
 今日の礼拝は新しい年度最初の礼拝です。今年度の年間目標は、昨年度と同じ「子どもも大人も信仰の確立を」(IIテモテ3:14-15)と決まりました。新しい年も互いに励まし合いながら礼拝に集い、また祈祷会やその他の集会に出席して、聖書のみことばの学びを通して主イエス・キリストについて良く知り、信仰によって救われ、さらに主イエスに対する信仰と知識において成長して行くことを目指したいと思います。神のことばである聖書をしっかりと学ぶことによってさらに私たちは整えられた働き人になります。今日のみことばから大切なことを学びましょう。

 I. 聖書は、神の霊感によって書かれた、神のことばです。
 聖書は旧約が39巻、新約が27巻合計66巻、すべて誤りのない神のことばです。1600年の長い間、40人以上の人々によって互いに関係なく書かれた書物ですが、全体が統一されていて、内容にしても、出来事にしても、ことばにしても互いに矛盾がありません。聖書は人々が書いたものですが、勝手気ままに書いたのではなく、真の著者である神のお働き--聖霊--によって誤りから守られました。著者が聖書を書くときに働く、この聖霊の働きを特に「霊感」と呼んで、聖霊の他のさまざま働きと区別します。ペテロも同じように語っています。「なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです。」(IIペテロ3:21) 預言すなわち聖書が神のことばだからこそ、私たちを救うことができるのです(IIテモテ3:15、ヤコブ1:21参照)。では、信じて救われた私たちに、聖書はさらにどのように働くのでしょうか。

 II. 聖書は、さまざまに働いて、私たちを主のためにふさわしい働き人に整えてくれます。
 聖書はまず私たちを「教え」ます。主イエスが弟子たちにおことばを語って教えられたように、今日では、聖書のみことばが私たちを教えます。父なる神と御子キリストと聖霊について、私たち人間の本当の姿について、救いと信仰生活の様々な問題と解決について、聖書は教えてくれます。聖書はまた私たちが良くないことをしたり、間違った方向に歩み出しているとき、「戒め」てくれます。つらいことですが、非難したり、とがめたりします。そして真っ直ぐな道へ戻れるように「矯正」してくれます。さらに「義の訓練」を施してくれます。それは、親が子どもを懲らしめたり、訓練するように、私たちをも正しく訓練してくれるのです。このようにして私たちは整えられていきます。主のために立派な働き人になりたいと思います。みことばがそのようにしてくれるのです。最後にIIテモテ2:15を読んで主に感謝しましょう。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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