ファミリー礼拝 2006年09月03日
「神の国はいつ来るのか」
ルカの福音書 17章20〜37節

 福音書の中には、主イエスの二つの来臨についてしばしば言及されています。主イエスが処女マリやからお生まれになった最初の来臨。もう一つは主が再びこの地上に来られる再臨です。共に神の救いのご計画の中で重要な要素であり、神の国の実現から見ることができます。神の国とは、イエスのご支配の領域を指します。イエス・キリストを信じる者は誰でも神に国に入ります。その人は主イエスの支配の下に置かれます。その人は神の国の国民になったのです。聖書全体が教えていることは、神の国は現在と未来との二重性を持っていることです。

 I. 神の国は私たちのただ中にあります。
 今現在神の国は地上に来ているのですが、私たちが「そら、ここにある」とか、「あそこにある」とか目に見える形であるのではありません。神の国は主イエスを信じる者たちの中にあるのです(20-21節)。すでに私たちは次のことばを学びました。「しかし、わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです。」(11:20、「今日のみことば」) 主イエスはご自身の力で悪霊どもを追い出すことができました。その時サタンの王国は破れ始め、神の国がうち立てられて行きました。主イエスを救い主と信じる者は神の国に入ります。神の国は今もなおその領域を広げています。この2000年間クリスチャンは全世界において増えて来ていますが、それは同時に神の国が拡大していることを表しています。

 II. 神の国はやがて完全に実現します。
 現在私たちのところに来ている神の国は、まだ完成されていません。それは主イエスの再び来られるとき、完全に実現します。主イエスはすべての人の目に見える形でこの世に来られます(24節)。それまではいろいろな惑わしがあるので、注意しなければなりません(22節)。主イエスの日は突然やって来ます。それはちょうどノアの洪水の時のようです。人々は洪水が襲ってくるとは夢にも考えず、日常生活を送っていたのです(26-27節)。それはまた、ロトの時代のソドムが突然滅ぼされた時のようです(29節)。人々はノアやロトを通して神が警告して来た「滅び」に耳を貸そうとせず、警告を無視して、何の備えもしませんでした。その時突然、大洪水や天からの火と硫黄が人々を襲ってきたのです。主イエスの再臨の時も全く同じです(30節)。大切なことはこの世の物や財産に執着しないことです(31-33節)。主イエスを救い主として信じ、主の再臨を信じて、今の時を神第一に生きることです。そうすれば二人のうち残される一人にはなりません(34-35節)。「今日のみことば」にあるとおり、常に神を忘れない生き方をしていなければなりません。「だから、あなたがたも用心していなさい。なぜなら、人の子は、思いがけない時に来るのですから。」(マタイ24:44)

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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