2007年04月01日
「親も子も主を愛し、みことばに親しもう」(I)
申命記 6章4〜9節

 2007年度が今日から始まります。今年度は「信仰の継承」を目指します。親たちが持っている大切な信仰をぜひ子どもたちに、孫たちに伝えたいと思います。何よりも親たちは子どもたちが信仰を持ってほしいと切に願い、祈ります。機会を捉えて救われたときのあかしをします。教会でも子どもたちのために祈ります。子どもたちが信仰が持てるようにメッセージを語り、分級やその他いろいろな集会で福音を語ります。また子どもたちをバイブルキャンプに送ります。それら一つ一つが子どもたちの中に福音の種を植えつけていくでしょう。同時に今年は、親と子がともに聖書を通読することを考えました。それが信仰の継承につながると考えられるからです。今日は年間目標の前半を取り上げます。

 I. 主は私たちの神。主はただひとりである。
 申命記の4-9節は、ユダヤ教徒が「シェーマ」(「聞きなさい」の意)と呼んで、朝夕の礼拝で唱える箇所で、非常に重要な聖句と言えるでしょう。その内容を良く理解し、全身全霊をもって主を心から愛し、その他の重要な教えとともに、良く心に刻み、子どもたちに教えなさい、と命じられています。その徹底した姿勢に私たちは学ばなければなりません。子どもたちにみことばを教えることは後日学ぶことになります。今日まず、私たちが目を留めるべきことは、私たちの信じている神は唯一であり、他の神々と違って独自性を持つ、真の神である、ということです。確かに聖書の教える神は、天地万物を造られた、ただひとりの神であり、人間が考え出した偶像の神々とはまったく違います。今も生きておられ、救いのみわざを続けておられます。また歴史を支配され、今から4000年前にメソポタミヤの一民族からユダヤ人を選び、ご自分を啓示し、旧約聖書を与えました。この生きておられる神をまず理解しなければなりません。

 II. 心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。
 この命令は、主イエスが律法の中で最も大切な戒めとされました(マタイ22:37-38)。私たちのなすべきことは、心と思いのすべてをかけて全身全霊で主を愛することです。それは主を畏れ敬うことと無関係ではありません。主を愛することは、主を畏れ敬うことでもあります。そういう中で何よりも主を愛することが第一に求められる理由は何でしょうか。それを主は一番望んでおられるからです。主を愛するならば、さまざまな困難の中で主を礼拝することに努めるでしょう。そこに静かな本当の喜びと幸せを感じるからです。私たちは愛する者のためには喜んで大切なものを与えるでしょう。それが大きな喜びであり、幸せであるからです。真の神を心から愛する気持ちは、愛する者同士の愛のやりとりと似ているかも知れません。そして喜んで主の戒め、命令に従うでしょう。それが苦痛でも、窮屈とも思わないからです。そして自然にみことばに親しみたいという思いになっていきます。主を心から愛しましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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