礼拝説教

2008年1月6日

「強くあれ。雄々しくあれ」
ヨシュア記 1章1〜9節
 新しい年2008年が始まりました。今年1年私たちはどのように歩んで行ったら良いのでしょうか。わが国を見ても、世界を見渡しても、問題ばかり多く、平穏で幸せいっぱいの生活はあまり期待できないように思われます。しかし、いつの時代にも人々は平和で幸福な生活を期待できなかったのかも知れません。そのためにももう一度聖書から主のおことばによって、励ましと導きをいただきたいと思います。主は、モーセの後継者ヨシュアに命令と約束を与えられました。

 I. 「あなた・・・は立って、このヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与えようとしている地に行け。」
 あの偉大な指導者が死んで、次の後継者ヨシュアに与えられた主のご命令は明快です。ヨシュアは大勢の人々とともに、岸まであふれるような水量のヨルダン川を渡り、約束の地、カナンに行くことです(2節)。カナンの地には7つの民がすでに住んでいました。しかし、主はそれをイスラエルの人々に与えることに決めておられるのです。だからヨシュアは民とともにヨルダン川を渡り、先住民と戦い、勝利しなければなりません。彼らが足の裏で踏むところは、ことごとく主が与えてくださるのです(3節)。その範囲も示されました(4節)。ヨシュアたちは、ただ何もしないで勝利するわけではありません。当然武器を持って戦うのです。しかし、勝利はすでに約束されています。主がヨシュアとともにいてくださり、どんなことがあっても彼を見放さず、見捨てません。だから敵はだれ一人としてヨシュアの前に立ちはだかることができないのです(5節)。だからヨシュアは強く、雄々しくなければなりません。

 II. 「ただ強く、雄々しくあって、わたしのしもべモーセがあなたに命じたすべての律法を守り行え。」
 主のヨシュアへのもう一つの命令は、モーセの律法をすべて守り行うことです。主の戒め、モーセの律法を守り行うためにも強く、雄々しくあることが必要です。律法を守り行うことは決して楽なことではないからです。その律法をやっと守っていくのではなく、右にもそれず、左にもそれずにしっかりと守ることです。そのためには律法の書を、口から離さず、昼も夜もそれを口ずさまなければなりません。だから嫌々ながら守り行うのではなく、喜んで守り行う気持ちが求められるでしょう。確かに主のおことばはすばらしい宝物であり、楽しみ喜びなのです。後に詩篇の記者が賛美した通りです(119:14-16参照)。そのように律法を守り行うならば、ヨシュアが行くところどこにおいても栄えるのです。彼がなすことはすべて繁栄するのです(7,8節)。2007年度は、親も子も主を愛し、みことばに親しむことを目指して努めてきました。嫌々ながらでなく、喜んでみことばに親しみたいと思います。そうすれば私たちの生活が祝福され、人々を恐れずに、しかし人々を愛して充実した毎日を過ごせることでしょう。何しろ主がいつも私たちとともにいてくださるからです(9節)。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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