礼拝説教

2010年5月23日

「人は聖霊によって新しく生まれる」
使徒の働き2:1〜13、ヨハネ3:1〜8

 私たちの目には見えませんが、三位一体の神の第三格に属し、私たちの信仰の歩みのために大切な働きをされる聖霊は、いつ受けることができるのでしょうか。それは主イエスを信じた時にです。今から約2000年前の今日、ペンテコステの日に約束の聖霊が、主イエスによって、初めて弟子たちに与えられました。それは画期的な出来事でした。

 I. 聖霊は主イエスを信じるすべての者に与えられる。
 ペンテコステ(五旬節、ユダヤ人の三大祭りのひとつ)に大勢のユダヤ人が、遠くの国々から、近くの国々からエルサレムに集まって来ました。その時主イエスは、天において御父から約束の聖霊を受けて、集まっていた人々が目で見たり、耳で聞いたりできる、しるしをともなって、聖霊を弟子たちに注がれました。弟子たちは聖霊をいただいて、自分たちが今まで話したこともない他国のことば(異言)で話し出しました。このようなしるしが伴ったのは、聖霊の注ぎという始めての出来事が確かに今実現した、とわかるためです(使徒2:33)。この同じ日に大勢いたユダヤ人たちも、ペテロの説教を聞いて心を刺され、悔い改めて主イエスを信じました(37〜41節)。おおよそ3000人がバプテスマを受けましたが、彼ら全部にも聖霊が与えられたのです。その時から主を信じる者はひとりの例外もなく、聖霊を受けることができます。大人であっても子どもであっても、みな同じ祝福にあずかります。

 II. 人は聖霊によって新しく生まれる。
 この聖霊が人に与えられると、聖霊はその人に働いて多くのみわざを行ない、その人はさまざまな恵みにあずかることができます。人は、中でも重要な恵みー聖霊によって新しく生まれる恵みーにあずかるのです。
 ヨハネの福音書3章に、ユダヤ人の教師であり、サンヘドリン議会の議員のひとりでもあるニコデモが夜、主イエスの所に訪ねて来たお話があります。ニコデモは、ユダヤ人仲間に知られたくなかったので、こっそりと夜、主イエスの所に来たのでしょう。その目的は、イエスのお答えから、彼はどうしたら神の国に入ることができるか知りたかったようです。主イエスは「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません」と言われました(3節)。ほぼ同じ内容のことを5節でも繰り返されます。「水」は、悔い改めのバプテスマを指すと考えられますが、大切なのは、神が、聖霊によって人を新しく生まれ変わらせることです。自分の罪を認めて、悔い改め、主イエスを信じる者は、誰でも新しく生まれることができます。そうすれば、主を信じる者として新しい歩みができるようになるのです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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