礼拝説教

2010年12月26日

「主の恵みを振り返る」
テモテへの手紙 第一 1章12〜17節

 今年のクリスマスは終わりました、というのには、早過ぎる感じがします。何しろ12月25日は昨日でしたから、まだクリスマスの余韻が残っています。そこでもう一度、主イエスがこの世に来られた目的を考えながら、私たちを救いの中に入れてくださり、その後の歩みを良いと認めてくださっている事実に目を留めたいと思います。

 I. 主イエスは私たちを救うために来てくださった
 すでにクリスマスのメッセージから教えられているように、神の御子イエスは、私たちの救い主として、ユダヤの小さな町で、しかも家畜小屋の中でお生まれになりました。そして主はただひたすら十字架への道を歩まれ、ユダヤ人の指導者たちとローマの総督によって有罪とされ、十字架に掛けられて、死なれました。しかし、3日目によみがえり、救いの御業を完成されたのです。しかし、以前のパウロは、主イエスのこの事実を知らず、「神をけがす者、迫害する者、暴力をふるう者」でした(13節)。しかし、あわれみ深い主は、パウロの罪を赦し、救いの中に入れてくださったのです(13、16参照)。正しく15節にあるように、イエス・キリストご自身が福音そのものであり、それは「まことであり、そのまま受け入れるに値いするものです。」パウロはかつての自分を「私はその罪人のかしらです」と言っています。主イエスは、どんなに大きな罪を犯した人でも主を信じるならば、その罪を赦し、神の子どもとしてくださるのです。

 II. 主イエスは救われた私たちを信任してくださる
 救われた後のパウロの歩みは、使徒の働きの中に詳しく書かれています。さらにパウロの13通にのぼる様々な強調点をもった手紙を読めば、彼がいかに主イエスの召しに応じて、福音宣教のために戦ったか、詳しく知ることができます。彼の生涯は、同胞ユダヤ人たちから多くの迫害や妨害を受けつつ、その困難の中でユダヤ人にも異邦人にも福音を宣べ伝えたのです。主は彼の働きをどう評価しているでしょうか。主は、パウロを強くしてくださり、まだ誰も訪れたことのないところへ自ら進んで行き、宣教し、主を信じた人たちと共に教会を建ち上げ、彼らを励まし、教育し、霊的にも知識的にも成長させたのです。だからパウロはこう確信しています。「私は、私を強くしてくださる私たちの主キリスト・イエスに感謝をささげています。なぜなら、キリストは、私をこの務めに任命して、私を忠実な者と認めてくださったからです。」(12節)パウロだけでなく、私たちすべての者を、同じようにそれぞれ召しに応じて異なった務めに任命し、最後まで働くことをよしとされ、忠実な者と認めてくださるのです。私たちはみな、主イエスの信任を勝ち取っているのです。主に感謝し、小さな努力を積み重ねていきましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
静岡県富士市今泉2640-15 TEL&FAX:0545-52-6382