礼拝説教

2011年2月13日

「教会内外の人たちとの付き合い方」
コリント人への手紙 第一 5章9〜13節

 コリントの教会の兄姉たちは、様々な問題を抱えながら、互いに交わりをし、教会から出て行っては、多くのこの世の人たちと付き合っていました。どころがクリスチャンになっても、この世の人たちと同じような罪の生活を続けている人たちがいて、パウロはどうすべきか、具体的な示唆を与えています。

 I. 教会の中では不品行な人たちと付き合ってはいけない
 パウロは、先に、今は失われている手紙(「前の手紙」と呼ばれています)を送って、不品行な者たちと交際しないようにと命じました。ところが彼らは誤解したようで、教会外の人たちで、不品行やその他の罪のある人たちと全然交際しないようにという意味にとっていました。この手紙で、パウロは改めて真意を伝えたのです。それは兄弟と呼ばれる者で、しかも不品行な者、貪欲な者、偶像を礼拝する者や他の罪を続けている者がいたなら、そのような者と付き合ってはいけない、一緒に食事をしてもいけない、ということなのでした(11節)。11節にあるさまざまな罪のリストがすべてコリントの教会にあったのかは、別としても教会では、そのような人たちを教会から取り除かず、依然として交わりを持っていたので、問題だったのです。先週学んだように(5:1〜8)、彼らを教会から取り除いて、教会のきよさを取り戻す必要があったのです。

 II. 教会外の人たちは、さばかず、主にゆだねよ
 コリントの教会の人たちの回りには、10節にあるような罪を(犯罪も含まれます)行っている人たちが少なくなかったでしょう。兄弟姉妹たちは、常に彼らと付き合わなければならないのですから、どのようにすべきか迷っていたに違いありません。パウロの答えは明白です。彼らをさばかず、主にゆだねなさい、ということです。しかし、彼らと付き合いながら、なお彼らの罪の生活の影響を受けないようにすることは、むしろむずかしいことです。しかし、今日でも状況は全く同じです。この世に出て行って、それぞれに与えられた仕事や学びをすることは、主を恐れる者の大きな努めです。同時に主イエスを証しする最もよい機会も彼らとの付き合いの場です。私たちは、祈りつつ、主の恵みを証したいと思います。主イエスが、大祭司の祈りの中で、弟子たちのために祈った祈り(「今日のみことば」にあるヨハネ17:15)を覚えつつ、この世の多くの未信者の人たちと付き合って行きたい思います。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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