礼拝説教

2012年5月6日

「新しく生まれて神の国に入る」
ヨハネの福音書 3章1〜8節

 日本人の多くの人は、死んだら天国に行くと信じています。しかし、天国とはどんなところで、どのようにすれば入ることができるかについては、あまり深く考えません。というより、死はできるだけ遠ざけたい、と多くの人は思っています。しかし主イエスは、天国=神の国のことをはっきりと教えています。では、どのように神の国に入ることができるのでしょうか。

 I. 人は新しく生まれなければならない
 著者のヨハネは、突然のようにひとりのユダヤ人の指導者、ニコデモを登場させます。彼はパリサイ人で、七十人議会の一人でした。彼は同僚の議員たちの目をはばかって、昼ではなく、夜こっそりとイエスに会いに来たと思われます。ニコデモは、本題に入る前に、主エスに丁重な挨拶のことばを述べていますが(2節)、一番聞きたかったのは、「先生。人はどうしたら神の国に入ることができるでしょうか」だったのでしょう。主イエスは、すべてを知っておられる方でしたから(2:24〜25参照)、ニコデモが知りたいことを、単刀直入に言われたのです。(3節)主イエスが大切な真理を語られるとき、「まことに、まことに」と二回繰り返して言われますが、これはヨハネの福音書だけで、ほかの三福音書では、「まことに」と一回だけ使われます。「まことに」は、「アーメン」と同じことばで、「本当に、確かに」の意味です。主は、大切なこととして、神の国を「見る=入る」ためには、「新しく」生まれなければならないと言われました。「新しく」は、「もう一度」や「上から」とも訳せます。

 II. 人は水と聖霊によって生まれなければならない
 ニコデモにとって主イエスが言われたことは、彼のこれまでの知識を超えたことでした。だから4節にあるような質問をしたのです。彼は3節の主イエスのお答えを「新しく」または「もう一度」と取ったのでしょう。主イエスは、ことばを替えて、しかし、同じようなことを再び言われました(5節)。「水と御霊によって」生まれなければ・・・と言われましたが、これに関しては、いくつかの解釈があります。私としては、「水」はバプテスマの水を指して言っているのではないかと考えます。これは「悔い改めのバプテスマ」を行った「バプテスマのヨハネ」を指し、「水」は悔い改めを意味していると考えます。しかし、重要なのは「聖霊によって」生まれることで、これこそ新生をさせてくださる聖霊の働きです。この点で、「上から」が神の働きを指し、「聖霊によって」が聖霊の働きを指しているので、いずれにしても、新生は神の働きを意味するのです。それは7節で主が言われたとおりです。確かに新生は不思議なことですが、事実起こることで、主は「風」と関わらせて説明されました(8節)。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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