礼拝説教

2012年10月7日

「人生で一番大切な働き」
ヨハネの福音書 6章22〜29節

 私たちが一生をかけて行う仕事が与えられている人は幸いです。それをライフワークと呼べるでしょう。それを成し遂げて人生を終えることができれば、その人の人生は祝福されたものと言えます。しかし、ここに誰にとっても一生をかけるほど「一番大切な働き」があります。それを主イエスは私たちに教えてくださいます。

 I. 神のわざ ─ それはイエスを信じること
 ユダヤ人たちは良いわざを行うことが一番大切と考えていました。それを「神のわざ」と呼び、彼らは律法を守り行うことだと信じていました。「神のわざ」とは神を喜ばせる働きと言えるでしょう。ところがユダヤ人の予想に反して、主イエスは、「あなたがたが、神が遣わした者を信じること、これが神のわざです」(29節)と言われました。それは、ユダヤ人たちが求めた良い働き一律法を守ることや、献金、慈善、断食などでなく、主イエスを信じることです。学生は勉強することが大切な仕事であり、社会人になればそれぞれ与えられた仕事をしなければなりません。主婦であれば、家族のために家事全般にわたって様々な仕事があります。しかし、それらの仕事以上に大切なことは、御父が遣わした方であるイエスを救い主と信じることです。それは一生の中で最も大切な仕事です。年齢に関係がありません。幼い時、若い時にクリスチャンななったらすばらしいことですが、年をとってからでも決して遅くはありません。今信じることが大切です。

 II. 永遠のいのちのために働くこと ─ これも大切
 ユダヤ人の宗教的指導者の考えは間違っていました。しかし、一般の人々は、「しるしを見たからでなく、パンを食べて満腹したから」(26節)イエスを捜し求めて、カペナウムにやって来たのです。彼らは衣食住の関心しかありませんでした。イエスを、食料問題を解決し、ローマの支配から解放してくれるこの世の王にしようと考えました。しかし、イエスはこの世の王になるためではなく、神の国の王として来られたのです。一般のユダヤ人も主イエスを救い主と信じて永遠のいのちを与えられなければなりません。イエスを信じた人たちは、イエスが求めておられる「いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働く」(27節)ことができます。それは「永遠のいのちを生み出し、いつまでも支える食物」(ある注解者)と言えるでしょう。その食物はイエス・キリストにほかなりません。イエスを信じた者は、主イエスのために働くのです。それは人々が永遠のいのちを得ることができるために働くことです。次に信じた彼らがいのちに関わる働きを続けられるように助けることです。それが神が喜んでくださる働きと言えるでしょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
静岡県富士市今泉2640-15 TEL&FAX:0545-52-6382