礼拝説教

2012年10月28日

「イエスはどういうお方か」
ヨハネの福音書 6章41〜51節

 この世の多くの人たちは、聖書が教えているイエス・キリストのことを正しく理解していません。でも、イエスがどういうお方かについて関心を持っている人は少なくないでしょう。しかし、そのような人たちは、いろいろな所からイエスについての知識を得ているので、間違ったイエス像・イエス観を持つことになりかねません。従って、常に聖書から正しい知識を得ることが必要なのです。

 I. イエスはヨセフの子である
 イエスは、外見はまったく人間ですから、多くの人は人間としてだけ見てしまいます。それに、イエスと同時代の人たちの中には、子ども時代のイエスや青年時代のイエスを知っている人がいますから、「あれはヨセフの子で、われわれはその父も母も知っている。そのイエスではないか。どうして彼は『わたしは天から下って来た』と言うにか」(42節)と言って、イエスがお話になることを理解できません。イエスが「わたしは天から下って来たパンである」(41節)と言われたので、ユダヤ人たちはつぶやいたのです。確かに、人としてのイエスを認めることはできても、神の御子として、メシヤとして認めることはむずかしいことです。でも、イエスはご自分が言われた通りのことを、みわざをもって証明されました。同時に、イエスがヨセフの子で、ダビデの子孫であることは大切なことです。神が人としてのお生まれにならなければ、私たち全人類の身代わりとなって十字架にかかることができないからです(ヘブル2:14-15参照)。

 II. イエスは御父から出た方である
 私たちが聖書から教えられる真理は、イエスが御父から出た方であるということです。確かにイエスは処女(おとめ)マリヤから生まれましたが、その前にすでに御父と共におられた神です。そのお方が人となってこの世に来たくださったことを皆でお祝いすることがクリスマスなのです。イエスは何回も「わたしは天から下って来たいのちのパンです」、「わたしを信じる者は永遠のいのちを持ちます」と言われました。そのことを言えるお方はイエスのほかには誰もいません。イエスは特に「だれも父を見た者はありません。ただ神から出た者、すなわち、この者だけが、父を見たのです」(46節)と言われました。これは、イエスと御父が特別な関係にあることを示しています。本当に御父を知っておられる方はイエスだけであり、イエスについて真に知っておられる方は御父だけです。しかし幸いなことに、人となってこの世に来てくださった方が、御父のこととご自分のことをわかりやすく教えてくださいます。だからイエスを見ることによって、神を見ることになり、御父を知ることになるのです(14:9参照)。主を賛美しましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
静岡県富士市今泉2640-15 TEL&FAX:0545-52-6382