礼拝説教

2013年11月17日

「父の家には住まいがたくさんある」
ヨハネの福音書14章1〜4節

 私たちは時として言い知れぬ不安・胸騒ぎを覚えることがあります。そのような時どうすればよいのでしょうか。主イエスはその解決を与えてくださいます。それは第一に御父とイエスを信じることです。次に目を天に向けることです。そこは天国であり、私たちの行くべきところで、住まいがたくさんあります。

 I. この世には不安や心配事がたくさんある
 主イエスが「わたしが行く所に、あなたは今はついて来ることができません。しかし後にはついて来ます」(13:36)と言われた時、弟子たちは非常な不安に駆られました。その深い意味はわかりませんが、主は自分たちの前から去って行って、どうやら死なれることと、自分たちだけがこの世に残されることが明らかだからです。しかもこの世は決して住みやすい所ではありません。イエス様に敵対していたユダヤ人の指導者たちは、今度は自分たちに向かってきて、敵対するかも知れません。そのような弟子たちの不安、胸騒ぎに対して、イエスは、「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい」(1節)と言われました。主は「心を騒がすのを止めなさい」と言われました。でもどうしてそれができるでしょうか。それは御父と御子イエスを信じることです。イエスは、ご自分を御父といわば同格に置かれました。しかもここで主が求められるのは「信じ続けることです」。その時に胸騒ぎが止み、心に平安が与えられるのです。

 II. 御父の家には住まいがたくさんある
 次に私たちのなすべきことは目を天に向けることです。イエスは「わたしの父の家には住まいがたくさんあります」(2節)と言われました。「住まい」とは高級な大邸宅ではなく、ごく普通の人が住む所です。つまり私たちが行って住む所が父の家である天国にはたくさんあるのです。「もしなかったら、(そのように)あなたがたに言ったでしょう」と主は言われます。その理由は「あなた方のために、わたしは場所を備えに行くのですから」となります。この箇所は「もしなかったら」以下を次のようにも訳せます。「あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くと言ったでしょうか。」いずれにしても、父の家には私たちのすべての者が行っても、決して足りなくなることのない十分ば場所が確保されているのです。主イエスは、御父のところへ行って、場所を備えるます。そしてこれで十分だと判断された時、主は再びこの世に来られて(再臨)、私たちを迎えてくださいます(3節)。その日、その時がいつになるかまだわかりません。でも確かなことは、イエスが私たちを迎えてくださることとその後は、私たちがいつまでも主とともにいることになることです。こうして私たちに平安が与えられるのです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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