礼拝説教

2013年12月1日

「ことばは人となった」
ヨハネ1章1〜5節、14〜18節

 今週からアドベント(待降節)に入ります。今日からクリスマスまでの4週間、私たちは、主イエスが私たちのためにその尊い御位を捨てて、この世の来てくださり、人として生まれてくださった事実と意味を深く知りたいと思います。

 I. 主イエスは天地創造の前からおられた神様
 ヨハネの福音書は、イエス・キリストは初めから存在しておられた方として記しています。「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった」(1節)は、主イエスが人となる前の姿を「ことば」として描いています。「ことば」は、天地万物が創造される前に父なる神とともに存在しておられました。それも互いに近くにおられて、互いに親しい交わりを持っておられたのです。従って、この方は神性を持っておられました。また、「すべてのものは、この方によって造られた」(3節)
とは、父なる神が主イエスを通してすべてのものを造られたことを意味しています。ことばを変えれば、御父と御子が協力して天地万物を造られたのです。創世記1:1は、ヨハネの福音書と合わせて読むとき、真理が明らかになります。このように主イエスが永遠に存在しておられる、三位一体の神の第二格のお方であると理解することは本当に大切です。

 II. その神様が人となって、私たちの間に住まわれた
 永遠の昔からおられた方が人となって生まれてくださった、という事実は本当に驚くべきことで、これまで一度もなかったことです。私たちの周りにある偶像の神々は、例えば有名な人が死んでから神としてまつられたものです。乃木神社や東郷神社は、乃木大将や東郷元帥が死んでから神としてまつられたのです。しかし弱い人間が死んで、何でもできる神になることができるでしょうか。クリスマスのメッセージは、全く逆なのです。全知全能の神が、しばらくの間人となり私たちの間に住んでくださったのです(14節)。だから、主イエスはただの人間ではありません。この方は「父のみもとから来られたひとり子としての栄光」を持っておられ、「恵みとまことに満ちておられた」のです(14節)。私たちはこれまでだれも神様を見たことがありません。だからその本当のお姿はどういうものかわかりません。しかしイエスさまがこの世に来てくださったので、私たちはまことの神様のことがわかるのです。まさしくイエスさまは、神様を解き明かしてくださるお方です(18節)。私たちは神様の栄光をイエス・キリストを通して見て、この方の豊かな恵みを十分にいただくことができます(16節)。このクリスマスの時期に神の御子イエスさまをよく知り、信じ、信頼して行きましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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