2004年4月4日
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「十字架によって救われる」
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ルカ23:32〜49
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今週は受難週です。主イエスは私たちのために十字架にかかって死んでくださいました。その十字架の死は、私たちを救うための恵みの手段です。「どくろ」と呼ばれている丘の上には3本の十字架が立てられました。真中に主イエス、その右と左に2人の犯罪人が。
十字架につけられて、最初に言われたことばは次の通りでした。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは何をしているのか自分でわからないのです」(34)。 主は、何もわからないでご自分を十字架につける人々のために、何と執りなしの祈りをしておられるのです。「彼ら」とは、まず第1に、主を十字架につけ、今くじを引いて、イエスの着物を分けた兵士たちです(34)。他の兵士たちもイエスをあざけり「ユダヤ人の王なら自分を救え」と言いました(36,37)。 彼ら、すなわち総督ピラトの兵士たちは、イエスを十字架につける前に、主イエスを散々侮辱しています(マタイ27:28〜31)。彼らは、ピラトもそうですが、主イエスのことは何もわからなかったのです。第2に、民衆もそばに立って眺めていました(35)。 彼らは「しゅろの日曜日」いわれるきょう、主イエスがろばに乗って入城して来るのを喜んで大声で神を賛美し、祝福しているのに(19:37,38)、すぐ後には「十字架だ。十字架につけろ」(23:21)と叫んでピラトにイエスの死刑を強要したのです。第3に、祭司長たち、律法学者、長老たちというユダヤ人の指導者たちもあざ笑って、「自分を救ってみろ」(35)と言ってます。彼らこそ裁判で主イエスを十字架につけるよう主張した張本人ですから、彼らの罪が一番重いのです。そして第4に、2人の犯罪人も主によって祈られた「彼ら」に含まれます。最後に「彼ら」の中には、あなたも私も含まれるのです。
犯罪人の一人に目を留めてみましょう。「イエスさま。あなたが御国の位
にお着きになるときに、私を思い出してください」(42)。主イエスは彼に何と言いましたか(43)。
今朝はこのみことばに心を留めてみましょう。 |
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