2004年4月18日 |
「今のままのきみでいい」 |
イザヤ43:4、ヨハネ10:1-5 |
2002年8月、東京から神奈川へと流れる多摩川に突然かわいいアゴヒゲアザラシが現れて、多くの人が多摩川に集まり、そのかわいい姿を見て幸せな気持ちになりまし
た。“タマちゃん”と名付けられたこの小さいアザラシは、テレビでも毎日のように放映され、人々の人気の的となりました。その後タマちゃんは横浜市の鶴見川や他の川に現れ、横浜市西区では住民票を発行しました。
確かにアザラシのタマちゃんはかわいい動物ですが、神様は私たち人間をアザラシより大切な存在として造ってくださいました。神様の目から見たら私たち一人一人は、皆違っていて個性があり、すばらしい存在なのです。神様は、私たちをそのまま丸ごと受け入れ、愛してくださっているのです。
こういうことを聞いたことがありませんか。「本当はきみはもっといい子なんだよね。今のきみは本当のきみではない。何かの間違いで、悪い友だちの誘いに負けて、コンビニで万引きしてしまったんだよね。」でもどうでしょう。私たちの心には、いいところもあるし、悪いところもあります。そのどちらも自分なのだ、と思いませんか。もし私たちがいい子でなかったら、お父さんやお母さんは愛してくれないでしょうか。だったらいい子になるしかありません。少なくてもいい子に見えるように努力しなければなりません。でもこんないい子振りっこが長続きするはずはありません。
お父さんやお母さんは子どもである皆さんを心から愛しています。もちろんきみがいい子であってほしいし、正義感の強い、素直で、勉強のできる子に育ってほしいといつも願っています。でもお父さんお母さんは、自分の子どもをそのまま丸ごと愛しているのです。それは両親がきみたちを産んだからです。しかし親の愛は時にはゆがんだり、盲目的になったりするかも知れません。人間の愛には限りがあるからです。
ではイエス様の場合はどうでしょうか。ヨハネ10章にあるようにイエス様は、牧者、羊飼いです。羊飼いは自分の羊をその名で呼んで連れ出し、おいしい青草のあるところ、水のあるところへ連れ出します。羊は自分たちを大切にしてくれている羊飼いを信頼して、その後についていきます。羊飼いはイエス様を指し、羊は私たちを指しています。イエス様はそれぞれ個性を持った私たちを丸ごと愛してくださいます。なぜならイエス様は父なる神様とともに私たちの造り主であり、救い主だからです。このお方の愛は真実であり、このお方に従って行けば間違いありません。 |
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