礼拝説教
2004年8月15日
「イエスさまは一番の友だち」
ヨハネ15:13、ルカ23:32-43

 皆さんに仲の良い友だちがいるでしょう。皆さんは、仲の良い友だちのために何かしてあげられないかと思うでしょう。二人が仲の良い友だち同士なら、それぞれ得意な科目を互いに教えあって、二人とも成績が上がるのを喜ぶことができるはずです。また自分にとって大切なものを互いにあげることもできるでしょう。でも現実にはなかなか親友と呼べる人は少ないのです。しかし、ここに私たちにとって親友、いやそれ以上の一番の友だちがいるのです。それは私たちを友と呼んでくださるイエスさまです(ヨハネ15:15)。

 イエスさまは私たちを心から愛してくださいます。「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません」(13節)とイエスさまは言われ、その愛を私たちに示してくださいました。イエスさまは一生の間、一度もうそをついたり、裏切ったり、悪いことをしませんでした。弟子たちを最後の最後まで愛し通 され、弟子たち、私たち、そして全世界の人たちのために十字架にかかって死んでくださったのです。

 イエスさまが十字架につけられたとき、二人の犯罪人がイエスさまの右と左に同じように十字架につけられました。3つの十字架の周りにはローマの兵隊たちが見守り、またユダヤ人の指導者たちや大勢の群衆が立って眺めていました。イエスさまが十字架の上で最初に言ったことばは祈りでした。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカ23:34) イエスさまはだれのために祈ったのでしょうか。イエスさまの本当のお姿を知らずに十字架につけた人たちのために祈ったのです。その人たちの中には、実際に十字架につけたローマの兵隊たちや、裁判でイエスさまを十字架につけるように有罪の判決を下したユダヤ人の指導者たちや、大勢の民衆が含まれていたのです。さらに「彼ら」の中にあなたや私が含まれていることを忘れてはいけません。二人の犯罪人の一人はイエスさまを信じました。「イエスさま。イエスさまがこれから天国に行かれて、父なる神さまのところで王様の位 にお着きになるときには、どうぞこの私を思いだしてください」と言いました。するとイエスさまはこうおっしゃいました。「あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」(43節)

 イエスさまを信じるなら、だれでもどんなときでも救われるのです。イエスさまは私たちの一番の友だちとして私たちを救うために死んでくださったのです。イエスさまを信じて、従いましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
静岡県富士市今泉2640-15 TEL&FAX:0545-52-6382