2004年10月31日
「クリスチャンの成長…幼子から成人へ」
ルカ2:40、52 IIペテロ3:14-18

 人が子どもから大人になるようにクリスチャンも成長するのでしょうか。クリスチャンも同じように子どもから大人へと成長するのです。

 I からだが成長する。
 これから大人になっていく子どもであっても、すでに成人になっている私たち大人であっても、どのように子ども時代を過ごしたかはきわめて重要なことです。「少年サムエルは、主のみもとで成長した」(サムエル2:21)。「一方、少年サムエルはますます成長し、主にも人にも愛された(2:26)。幼いときから主にも、人にも愛されて成長することはすばらしいことで、その子どもはきっと円満に育つことでしょう。愛されて育っていくとき、その人は大胆になります。自分で活動の場を広げ、他の子どもたちと友だち関係を上手に作り、時として陥るかも知れない失敗や挫折、失望や落胆を乗り切っていけるでしょう。イエスさまも幼いとき主の恵みと人々の愛の中で成長しました(ルカ2:40、52)。

 II 知恵と知識において成長する。
 子どもが驚くような早さで知恵が進み、知識を増し加えて行くことは私たちがよく経験していることです。知恵は本来神さまから与えられるもので、日常的なものから芸術・科学・信仰の分野などあらゆる面での真理への深い洞察力と言えるでしょう。知恵は知識を増し加える時にも働くし、知識をさまざまな分野で応用するときにも働きます。サムエルも主イエスも主から知恵を与えられ、神について人について聖書についての知識がどんどん増えて行ったことでしょう。クリスチャンも与えられた知恵を用いて父なる神と主イエス、聖霊についての知識をますます増やして行くことができるのです。今日のみことばにあるように「私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい」にあるとおりです。

 III 霊的・信仰的に成長する。
 これは「恵み」においての成長と言えるでしょう。私たちは信仰生活を送っていく中で主イエスをさらに深く知り、恵みの数々を体験して行きます。その恵みは頭だけで知るのではなく、主に従っていく中で得られるすばらしい体験です。親しい人が亡くなったとき、重い病気で苦しんだとき、親しい友人が去って行ったとき、職場での人間関係で悩んでいたとき、子育てで奮闘していたとき、私たちは主のお取り扱いを受け、慰め、励まし、時にはおしかりをいただいて、主の恵みを体験し、恵みにおいて成長して行きます。クリスチャンは成長するのです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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