2004年11月07日
「クリスチャンの成長(2)--成人のしるし」
ガラテヤ5:22-23、エペソ4:13-15

 赤ちゃんは小さくてとてもかわいいものです。でもいつまでも赤ちゃんでいるわけにはいきません。やがて子どもになり、中学生、高校生、そして大人になっていきます。わが国では20歳になると成人式を迎え、成人としての権利と義務が生じます。民族によっては一人前になったあかしとして、“力だめし”や“肝試し”をさせられます。一つの通過儀礼です。ではクリスチャンとしての成人のしるしは何でしょうか。

 I 徳を身につけている。ガラテヤ5:22-23
 イエス・キリストを救い主として信じるとき、聖霊がその人のうちに宿り、その人に働き、その人を少しずつ造り変えていきます。そして「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」の9つの実を結んでいきます。愛:神の愛で、他の人のために自らを与えていく犠牲的な愛。喜び:自分の利益になることを喜ぶというより、他の人が救われたり、幸せになることを喜ぶ。平安:キリストを信じて、順境の時も、逆境の時も揺らぐことのない心の平安。寛容:他の人が私をいらだたせたり、悩ましたりしてもじっと耐えて怒らない性質。親切:寛容を越えて、すべての人に対して善を願う積極的な思いやり。善意:その親切な心の願いを行動に移すこと。誠実:相手に私を信頼してもらえる性質。柔和:キリストにならい、未熟で野性的な力を抑制する性質。自制:自分の中にある従えない性質を自ら訓練して従わせること。
 以上の9つの実は御霊の実と言われるもので、自分の肉的な力で得られるものではなく、御霊に導かれて歩む中で与えられるものです。

 II 判断力を身につけている。エペソ4:13-15
 子どもと大人の違いは、自分自身で善悪や真偽を見分け、自らの力で物事を決断していけるかどうかでしょう。クリスチャンとしては、真の福音と偽の福音とを見分ける能力が求められます。「ものみの塔」や「統一協会」の人たちがあなたの家に来たときに、あなたは彼らがキリストを神であり救い主であると信じていないことを見分けなければなりません。彼らはキリストの十字架も復活も信じていません。彼らの間違った教えを見破り、確信をもってキリストの福音を語らなければなりません。エペソ4:14-15をよく理解しましょう。また人生のさまざまな問題に直面した時、成人なら面と向かって問題の解決に当たることができるでしょう。それが成人のしるしなのです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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