2005年11月13日
「この岩の上に建てられる教会」
マタイの福音書16章13〜20節
 教会には牧師がいて信徒がいて毎週教会堂に集まって、礼拝をささげます。私たちは父なる神と御子イエスに礼拝をささげますが、それは教会が神の教会であり、主イエス・キリストの教会であるからです。そして教会は主イエスが、ご自分に対する信仰告白の上に建ててくださったということが重要な要素です。今朝は教会の大切な要素について学びましょう。

 I. 教会は信仰告白の上に建てられるものです。
 ある時、主イエスが弟子たちに「あなたはわたしをだれだと言いますか」と尋ねたとき、ペテロはこう答えました。「あなたは、生ける神の御子キリストです」(15-16節)と。 ペテロは、御父が働いてくださったので、正しい信仰告白ができまたのです。すると主イエスは、「あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます」(18節)と言われました。ペテロの信仰告白は、主イエスこそ今も生きておられ、天におられ、地にもおられる方であること、三位一体の第二格である神の御子であること、救い主キリストであること、を明らかにしています。「この岩」とは、ペテロの信仰告白を指していると考えられます。ペテロ自身ではありません。ペテロはギリシャ語で「ペテロス」すなわち「石」の意味です。「この岩」はギリシャ語で「ペトラ」すなわち岩とか岩盤を指すことばで、両者には違いがあります。主イエスはペテロの信仰告白の上にご自分の教会を建てたのです。このように教会は主イエスを神の御子キリストと信じる人たちの群れなのです。

 II. 教会はキリストご自身が建てるものです。
 同時にペテロたち使徒と預言者の役割も大切です。「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です」とパウロは言っています(エペソ2:20)。ユダヤ人だけでなく、異邦人も「使徒と預言者」という土台の上に建てられており、キリストご自身がその中心である「礎石」です。キリストのからだである教会には、信仰告白の中心であるイエス・キリストという礎石と主から任命され、特別な権限を与えられた使徒と預言者という土台がまず据えられなければなりません。それ以外の土台はありません。これは主イエスが先に言われたことの別の表現でもあります。教会はこのように使徒権を与えられた使徒たちとともに始まり、今日まで途切れることなく続いています。主イエスがご自分と使徒たち・預言者たちの土台の上にご自分の教会を建てられたのです。これはすでに完結した聖書の中に必要なものはすべて含まれているということでもあります。主イエスへの信仰告白をもう一度確認して、心からの礼拝をささげましょう。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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