2006年06月04日
「ペンテコステの祝福」
使徒2:22-42、ヨハネ14:16-17

 私たちの目には見えませんが、三位一体の神の第三格に属し、私たちの信仰の歩みのために大切な働きをされる聖霊は、いつ受けることができるのでしょうか。それは主イエスを信じた時にです。今から2000年前の今日、ペンテコステの日に約束の聖霊は、主イエスによって、初めて弟子たちに与えられました。それは画期的な出来事でした。


 I. 聖霊は主イエスを信じるすべての者に与えられます。
 ペンテコステ(五旬節、ユダヤ人の三大祭りのひとつ)に大勢のユダヤ人が遠くの国から、近くの国からエルサレムに集まって来ました。その時主イエスは、そこにいた人々が目で見たり、耳で聞いたりできる、しるしをともなって、約束の聖霊を弟子たちに注がれました。弟子たちは聖霊をいただいて、自分たちの今まで話したこともない他国のことば(異言)で話し出しました。このようなしるしが伴ったのは、聖霊の注ぎという始めての出来事が確かに今実現した、とわかるためです(使徒2:33)。この同じ日に大勢いたユダヤ人たちも、ペテロの説教を聞いて心を刺され、悔い改めて主イエスを信じました(37-41節)。おおよそ3000人がバプテスマを受けましたが、彼ら全部にも聖霊が与えられたのです。その時から主を信じる人はひとりの例外もなく、聖霊を受けるのです。大人であっても子どもであってもみな同じ、祝福にあずかります。


 II. 聖霊は、助け主として、主を信じるすべての者とともにいてくださいます。
 主イエスは、十字架にかかられる前の晩に、弟子たちにこう約束されました。「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」(ヨハネ14:16) 「もうひとりの助け主」と主が言われるからには、最初の助け主がおられるはずです。それは主イエスご自身に他なりません。主が弟子たちの前から去って、御父の御許に行かれるので、その代わりに主と同じような働きをする助け主という聖霊を送られるのです。聖霊は、主がこれまで弟子たちとともにいてくださったように、弟子たちと共にいてくださいます。それも時間や空間に左右されないで「いつまでも」いてくださいます。またさらに、その方は弟子たちの「うちに」おられます(17節)。これこそ助け主である聖霊のすばらしい祝福です。主イエスが天から聖霊を私たちに与えてくださるので、私たちは聖霊を「心のうちに」いただくことができ、主イエスのご臨在をいつも覚えることができるのです。主イエスは、助け主である聖霊によって、私たちと共にいてくださり、うちにいてくださいます。この恵みをいつも忘れないようにしましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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