|
「神はあなたに期待している」
|
マタイの福音書 25章14〜23節
|
神が私たち人間をどう思っておられるのかは、実は非常に大きな問題なのです。わが国においては多くの人はまことの神さまを知りません。だから常に人間関係の中でのみ生きています。家庭や学校や職場などでの人間関係が良い場合は私たちは幸せで勉強に仕事にやりがいを感じます。しかし、そこでの人間関係がうまくいかない場合はそこから逃げ出したくなり、勉強にも仕事にも生き甲斐を感じなくなります。ところが神さまを信じると私たちの見方に大きな広がりができてきます。
. 神はあなたを限りなく愛しています。
私が神さまを知ってすでに40年以上になりますが、今でも当時のことを良く覚えています。ある大きな伝道大会で神さまのことを初めて真剣に聞きました。その時知ったのは、神さまがこのちっぽけな私を限りなく愛しておられる、ということでした。その時の驚きと感動はその後の私の人生に大きな影響を与えました。それまで職場や友だちの人間関係で一喜一憂していましたが、神さまの愛を知ったとき、もっと別な次元で生きなければならないし、それができることに気がつきました。それは友だちや同僚との人間関係がどうでも良いというのではないのですが、もっと大切な関係は神様と私との関係だとわかりました。神を知ったとき(さらにまじめに教会に通い始めてイエス・キリストと父なる神との関係を知りましたが)、人々との接し方に少しずつ余裕が出てきました。この原則は多くの人たちのも当てはまると思います。神は世のすべての人を愛しておられるのです。その事実に目を留めてほしいのです。神はあなたを愛しておられます。ヨハネ3章16節の通りです。回りの人たちとの関係がすべてではないのです。
. 神はあなたにすばらしい賜物を与えておられます。
今日の聖書箇所にあるように、神は私たちにちょっとやそっと使っても使い切れないほどのすばらしい賜物(神様が与えてくださる能力)を与えてくださいます。1タラントは6000日分の労賃=生活費ですから、20年間の労賃=生活費となります。それをそれぞれ能力に応じて、一人には5タラント、一人には2タラント、もう一人には1タラント与えられます。それは主イエスが再び来られるまで(再臨)私たちがそのタラントを用いて神様のために働くことを意味します(15節)。最初の二人は与えられた賜物を用いて一所懸命働きました。その結果二人はそれぞれ5タラント、2タラント主のためにもうけました。主はたいそう喜ばれ、「良くやった。良い忠実なしもべだ」といってほめてくださいました(21,23節)。もしあなたがたが学生なら、あなたがたには数学や理科などの賜物、英語や国語などの能力、音楽や図工などの才能が与えられているのです。主イエスはそれを十分に用いることを期待しておられます。それらの賜物を発揮することは決して苦痛ではなく楽しいはずです。そしてやがてそれらを生かして神と人々に役立つことになります。主は私たちを愛し、それぞれに異なった賜物を与えておられることを忘れないようにしましょう。 |
|