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「みことばの持つ力」
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ヨハネ野福音書 6章22〜35節
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2007年度は、「信仰の継承--親も子も主を愛し、みことばに親しもう」を目標に定め、具体的には「通読のしおり」を用いて、大人と子ども一緒に毎日ヨハネの福音書を読むように努めて来ました。皆さんの負担にならないようと1日に読む箇所を少なくし、しかしそこに記されているイエス・キリストが神の御子、キリスト(救い主)であることがよくわかるように努めて来ました。今日学ぶ箇所は、なかでも主イエスの本当のお姿を明らかにしている箇所と言えます。
I.神のわざは、神が遣わした方、イエス・キリストを信じることです。
私たちにとってみことばは霊の糧として大切なことは言うまでもありません。しかしその前に、5000人の給食として有名な箇所では、イエスさまは私たちの体のためのパンの奇蹟を行いました。彼らはイエスさまの後を追ってカペナウムにやってきました。その人たちを見て、主イエスは26節のように言われました。人々はこの奇蹟の中に、霊の糧であるいのちのパンを与えることのできる方、そしていのちのパンそのものであるイエス・キリストに目を留めるべきでした。27節の「なくなる食物・・・ではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物」とはこれから主がはっきりと説明される「天から下って来て、世にいのちを与える方」(33節)そして「わたしがいのちのパンです」(35節)といわれたイエス・キリストを指しています。彼らの質問(28節)にある「神のわざ」とは神が喜ばれるわざと考えられます。主イエスのお答えは、「あなたがたが、神が遣わした者を信じること、それが神のわざです」(29節)でした。ヨハネの福音書全体の目的でもありますが、イエスを神の御子キリストと信じることが、私たちの人生にとって最大の仕事です。他のどんな仕事にも勝る大切な働きであり、それこそ神が喜んでくださるわざなのです。
II.主イエスこそ、天から下って来たいのちのパンです。
この6章の箇所では主イエスの本当の姿、すなわちイエスは、御父が遣わされた方である神の御子、キリスト=メシヤ=救い主であることが明確に説明されています。このお方を信じる者には、永遠のいのちが与えられ、心の飢え渇きからまったく解放され、真の満足が与えられます。また主への信仰は最後まで守られ、やがて終わりの日に死からよみがえることも約束していただけます。その永遠のいのちを与える方がイエス・キリストであり、主は集まってきた大勢の群衆に向かって、「わたしが天から下って来たいのちのパンです。」と上に記したことを何度も強調して言われるのです。私たちは主イエスのおことばを読み、御声を聞いて、心に受け取ります。主のおことばにはいのちがあります(61節参照)。このようにみことばを読み、それを受け入れることは私たちのいのちに関わることなのです。だから、毎日聖書を読みましょう。そしていのちを与えられ、信仰と知識において成長しましょう。 |
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