2007年10月21日

「主イエスは弟子たちのために祈られる」
ヨハネの福音書 17章6〜19節
 今日は、礼拝の最初のところで留場啓兄と留美子姉の洗礼式が執り行われました。ご夫妻がともにイエスを神の御子、キリスト=救い主と信じ、神と教会の前に告白し、そのあかしとしてバプテスマを受けられたことは、教会員一同大変喜ばしいことです。お二人が新しく生まれ変わった者として、歩んでいく信仰生活は、必ずしも楽なものとは限りません。色々な問題がこれから起きるかも知れません。でも主イエスが責任を持ってお二人を守り、支えてくださいます。主は、「大祭司の祈り」と言われるヨハネ17章で、弟子たちのために祈っておられます。その箇所から学びましょう。

 I. 「あなたの御名の中に彼らを保ってください」
 主イエスは間もなく弟子たちのところから離れて、御父のもとへ行かれます。弟子たち、私たち、全世界の人々を救うために十字架にかかって死なれるためです。イエスの祈りの中に弟子たちの特徴がいくつかあげられています。弟子たちは本来御父のものであったが、世から取り出してイエスにくださったもの(6,9節)、弟子たちは主から御父のみことばを与えられ、それを受け入れ、イエスが御父から遣わされた方であることを知り、信じたもの(8節)、などです。イエスさまがこの世におられたときは、ご自身が弟子たちを御名の中で保ち、また守りました(12節)。イエスが今みもとに行かれるのですから、これからは御父が主の弟子たちを御名の中に、保ってください、とお願いしているのです。ひとたびイエスの弟子となった者は、決して信仰をなくしたり、滅びたりすることがありません。御父が、その持っておられる御名の力で弟子たちを守ってくださるからです。同時にイエスさまご自身も守ってくださると言っておられます(6:39-40,10:28-30)。クリスチャンは、御父の御名の故に信仰が最後まで保たれ、御父と主イエスが守ってくださいますから、生涯安心して主に従っていけばよいのです。

 II. 「彼らを・・・悪い者から守ってくださるようにお願いします」
 弟子たちがイエス亡き後、この世の中で生きていかなければなりません。この世とは、イエスさまを憎んで十字架につけた人々の満ちているところです。イエスがこの世のものでないため、世の人々はイエスを憎みました。弟子たちもこの世のものでないから、世から憎まれます(14,16節)。では、彼らが早く死んで、憎しみも、争いもない天国に行けば良いのでしょうか。もちろんそうではありません。彼らにはこの世で生きていく務め、使命があります。それは世の人々にイエス・キリストが神の御子、救い主であると知らせ、彼らが主を信じて、救われることです。だからイエスはこう祈られたのです。「彼らをこの世から取り去ってくださるようにというのではなく、悪い者から守ってくださるようにお願いします。」(15節) このように主イエスは今も弟子たち、私たちのために御父に祈り続けておられるのです。そしてキリスト者はこの世で生活していて、この世のものから聖別され、そして守られているのです。留場さんご夫妻と亮くん柚ちゃんのこれからの歩みが祝福されますように。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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