礼拝説教

2008年8月17日

「平和をつくる者は幸いです」
マタイ5:9、コロサイ1:18-23
 去る15日は63回目の終戦記念日でした。その前の6日は広島原爆の日、9日は長崎原爆の日でした。日中戦争に続く太平洋戦争では、軍人・民間人会わせて310万人もの尊いいのちが失われた、と言われています。このように多くの人たちの多大の犠牲によって、終戦から現在に至まで、私たちは平和と民主主義の中での生活を許されています。今私たちがしなければならないことは何でしょうか。聖書から学びましょう。

 I. 神との平和を持つことが大切です。
 私たちが人と人との間の平和、国と国との間の平和を保って行くためには、何よりもまず、私たちは神と和解しなければなりません。私たちが神を知らず、生まれたままの状態で生きている間は、私たちは罪の支配の中で生きているので、敵意や争い、妬みや怒りの心を持ち、自分の利益を最大限に追求しているので、他の人のことを思いやることができません。いわゆる自己中心の生き方をしているのです。たとい人と人との間の平和を求めたいと思っても、極めて限定されてしまいます。だからまず、私たちの罪が赦され、神と和解しなければなりません。しかし感謝のことには、すでに解決済みなのです。イエス・キリストが十字架にかかって死んでくださったので、御父は私たちの罪を赦し,ご自分と和解させてくださったのです(コロサイ1:14、20)。だから私たちが主イエスを救い主と信じるならば、私たちは神の御怒りから解放され、神と平和を持つのです。そして私たちはこれまでと違った性質、生き方ができるようになります。

 II. 人と人との平和をつくることが大切です。
 私たちが主イエスを信じたとき、神との平和が与えられますが、同時に私たちは新しく生まれ変わり、新しい性質が与えられます。聖霊が与えられたことにより、私たちに御霊の実が生じてきます。愛、喜び,平安が私たちの心に与えられ、私たちは自己中心の生き方から、他の人を思いやる生き方へと少しずつ変えられて行きます。かつての怒りの子から柔和な人へと変えられて行きます(ガラテヤ5:22-23、マタイ5:5,7)。確かに外側から見ただけでは、この世の人道主義の人たちとクリスチャンとの違いはわからないかも知れません。しかし、神が、そして主イエスが心の中に住んでいる人とそうでない人との違いは、最終的に罪から解放されているか、悪から清くされているかの違いです。私たちは人と人との間に争いを起こさないだけでなく、積極的に平和をつくり出したいと思います。もう一歩を踏み出して争いごとを仲裁したいと思います。なぜなら私たちは神の子と呼ばれているからです。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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