礼拝説教

2008年9月28日

「使徒によるいやしと福音宣教」
使徒の働き 9章32〜43節
 主イエスが病人をいやし、死んだ人を生き返らせたように、使徒たちも同じような奇蹟を行ないました。しかし、使徒時代のいやしには今日のそれと違った面があります。今朝はペテロの二つのいやし(一つはよみがえらせですが)に目を向けてみましょう。

 I. アイネヤのいやしとその結果
 8:14-25にサマリヤの人たちに聖霊を与え、伝道したペテロが、ここに再び登場します。彼はあらゆる所を巡回していましたが、エルサレムからヨッパに向かう途中にあるルダに住む信者たちのところへも下って行きました(32節)。そこに中風で8年間もの間床に着いているアイネヤという人に出会いました。ペテロは、彼にこう言いました。「アイネヤ。イエス・キリストがあなたをいやしてくださるのです。立ち上がりなさい。そして、自分で床を整えなさい」(34節)。すると彼はただちに立ち上がりました。ここでペテロがアイネヤをいやしているのではなく、イエス・キリストご自身がいやしていることがわかります。それはちょうど、かつて美しの門で生まれつき足のきかない男をペテロがいやした時と同じと考えられます(3:6-7)。ペテロはイエス・キリストの権威をいただいて、人々をいやすことができたのです。その結果はすばらしいものでした。ルダとサロンに住む人々はみな、アイネヤを見て、主に立ち返ったのです。

 II. タビタのよみがえらせとその結果
 ルダから17キロほど西へ下った所に地中海沿いの町ヨッパがあります。そこにタビタ(ギリシャ語ではドルカス=かもしかの意)という女の弟子がいました。彼女は多くの良いわざと施しをしていました。特にやもめたちに下着や上着を作ってやっていたので、みなから非常に慕われていました(36,39節)。そのタビタが病気になって死に、人々はその遺体を洗って、屋上の間に置きました。しかし、ペテロがルダにいることを聞いた弟子たちは、人を二人ペテロのところへ送って、「すぐ来てください」と頼みました(38節)。ペテロならきっと何かをしてくれるに違いないと思ったのでしょう。ペテロは、ひざまずいて祈ってから、遺体のほうを向いて、「タビタ。起きなさい」と言いました。すると、彼女は目をあけ、ペテロを見て起き上がりました(40節)。ここでもペテロ自身がタビタを生き返らせているのではなく、イエス・キリストがみわざをなさったのです。女たちはどんなにか励ましと恵みを与えられたことでしょう。でもその結果に注目しましょう。「このことがヨッパ中に知れ渡り、多くの人々が主を信じた」のです(42節)。いやしの最終目的は、主の御名があがめられ、人々を信仰に導くことにあるのです。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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