礼拝説教

2008年10月12日

「すべての人は救われる」
使徒の働き 10章23節後半〜43節
使徒の働き10:23後半-43
 世界には多くの宗教があり、それぞれ信じている宗教によって平安を得ていると信じている人々は、イエス・キリストによる救い以外には真の救いはない、と聞かされると、大いに反発するでしょう。しかし、この世にある数え切れない神々ではなく、天地万物を造り、人間を創造し、罪と死から救って、永遠のいのちを与え、正しくきよい生き方をさせようとしておられる方は、確かに神の御子イエス・キリストしかありません。ペテロは異邦人であるローマの百人隊長に福音を語りました。

 I. 心を開いて福音を聞き、受け入れる者はみな救われる。
 よみがえりの主イエスは、天からちょうどよい時を見計らって、異邦人も救われることを、片やローマ人のコルネリオに幻によって示し、片やユダヤ人の使徒ペテロに幻と聖霊によって明らかに示しました。そして両者をカイザリヤで出会わせたのです。だから、まずペテロがどうして異邦人であるコルネリオの家まで来るようになったかのわけを話し、次いでコルネリオから、なぜ彼がペテロを招きにしもべたちをヨッパに遣わしたのか、の理由を聞いて,「どの国の人であっても,神を恐れかしこみ、正義を行う人なら、神に受け入れられる」(35節)、ことがはっきり分かったのです。コルネリオは心を開いて,ペテロが語る福音を理解し、信じる心備えができていました(33節)。こういう人が福音を聞く時には、敬虔な態度でペテロが語る主の救いのメッセージをぜひ受け入れたいと願っていますから、主イエスを救い主と信じ、救われるのです。

 II. 主イエスの十字架と復活が福音の中心です。
 ペテロは主イエスの公的生涯を簡潔に語りながら、自分たちはそのすべてのことの証人であることを強調し(37-38節)、主がユダヤ人たちによって十字架につけられ、殺されたこと、神はこのイエスを三日目によみがえらせたこと、そして主はペテロたちに現れてくださったこと、さらに主イエスはすべての人のさばき主として神に定められた方であることを語りました(39-42節)。ペテロたちがこのように福音を宣べ伝え、そのあかしをするように主イエスが命じられた、と語り、こう強調しました。「イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる、とあかししています。」(43節)
 初代教会においても、今日においても、十字架とよみがえりのメッセージが福音の中心であり、主イエスを救い主と信じる者は誰であっても、罪の赦しが与えられるのです。そのためには先に見たように、「神を恐れかしこみ、正義を行なう」生き方をしたいと願い、それを可能にしてくださる主イエスを素直に信じることです。
  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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