礼拝説教

2008年11月30日

「罪人を救うために来られた方」 
テモテへの手紙 第一 1章12〜17節

 今週からアドベント(待降節)に入りました。これから4週間、私たち全人類のために神であるお方が、人となって生まれてくださった事実と意味を考えながら、過ごしたいと思います。今日は特に、主イエスが私たちを救うためにこの世に来てくださった事実を聖書から考えてみましょう。

 I. この福音のことばはまことである。
 元々三位一体の神の第二格として、御父とともにおられた方が、この世に来てくださり、人として生まれてくださいました。その方、イエスの御降誕をお祝いするのがクリスマスです。主イエスがこの世に生まれてくださったのには、重要な目的がありました。それは全人類を救うという目的でした。だから、パウロが言っている「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」ということばは、まことなのです。私たちの先祖アダムとエバが罪を犯して以来、神様は、ご計画により、ちょうど良い時に、私たちを救うための手段として、御子をこの世に生まれさせ、人として生活をさせ、十字架にかけ、救いのみわざを完成させてくださいました。このお方以外に人を罪と死から救い出すことのできる人間はどこにもいません。だから神の御子が誕生したというニュースは、「福音」、すまわち、「よい知らせ」なのです。この主イエスのお誕生というよい知らせは、誰にも知られずに、世の中の片隅でひっそりと起こり、いつの間にか消えてしまった、というようなものではありません。誕生と生涯、十字架と復活は、多くの人たちが目撃し、証言しています。それが聖書に書かれており、その内容はすべて間違いのない神のことばです(IIペテロ1:20-21参照)。

 II. このことばはそのまま受け入れるに価する。
 このよい知らせは、人々に語らなければなりません。使徒たちは、それを主イエスのご命令として受け止め(マタイ28:19-20、使徒1:8)、生涯をかけて、福音を宣べ伝えました。使徒たちはまず、主イエスの十字架と復活によって自分たちが救われたことを確信し、それを他の人たちに語りました。福音を聞いて、それを真実なものと受け入れた人たちは、次々に救われ、バプテスマを受けて教会に加えられました(使徒2:38-41)。今日でも全く同じです。私たちは福音のことばをまことであると信じ、そのまま受け入れ、救いにあずかっています。だから福音を真実なものとして認め、素直な心で受け入れることが大切です。そうすればひとりの例外もなく救いにあずかるのです。
 多くの人たちは、この世の中に真理とか真実とかいわれるものがあるとは、思っていないでしょう。それほどこの世は、うそと不真実でいっぱいのように見えます。しかし、主イエスは真理のお方であり(ヨハネ14:6)、主イエスのおことばは真実です(8:14)。主イエスを救い主として心の中にお迎えしましょう。そうすれば

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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