礼拝説教

2010年4月11日

「親しい人たちにイエス様を紹介しよう」
ヨハネの福音書 1章35〜42節

 2010年度の教会と私たちの歩みが始まりました。今年度の年間目標は、すでにお知らせしているように、「親しい人たちにイエス様を紹介しよう」と決まりました。今年1年間、私たちは自分の家族や親戚、友人知人に、私たちが良く知っているイエス様を紹介したいと思います。そのことを初めて行なったのはペテロの兄弟アンデレでした。今日は彼のしたことから学びましょう。

 I. アンデレはイエス様にお会いした。
 やがて主イエスの中心的な弟子となったペテロとアンデレやヤコブとヨハネは、もともとバプテスマのヨハネの弟子でした。先生のヨハネが、主イエスを初めて見て、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と言い(29節)、自分とイエスとの大きな違いを証言しました(30〜34節)。次の日にヨハネは、二人の弟子たちと立っていましたが、イエスが歩いて行かれるのを見て、「見よ、神の小羊」と言いました(36節)。二人の弟子のうち一人はアンデレであり(40節)、もう一人はヨハネの福音書の著者ヨハネだったと思われます。二人は先生の証言をすでに聞いていたのでしょう。どうしてもイエス様について行きたくなり、イエス様からお許しをいただいて、主の泊っておられる所を知りました。それはアンデレたちにとって、素晴らしい体験だったと思われます。実は私たちも、主イエスについて聖書から随分多くのことを学んでおり、イエス様を信じているのですから、イエス様を他の人たちに語るだけの知識は十分持っているのです。

 II. アンデレはイエス様を兄弟に紹介した。
 イエス様と長いこといっしょにいて、素晴らしい体験をしたアンデレは、どうしても兄弟のペテロにイエス様を紹介したいと思いました。彼はまず自分の兄弟シモン(ペテロのことです)を見つけて(熱心に捜し歩いたようです)、「私たちはメシヤ(訳して言えば、キリスト)に会った」と言いました(41節)。ユダヤ人にとって長い間待ち望んでいたメシヤにお会いした、ということは、大変な事件のはずです。ペテロもキリストにお会いしたいと思ったに違いありません。アンデレはペテロをイエスのもとに連れて来ました。イエス様はペテロに目を留めて(注意深く見て)、「あなたはヨハネの子シモンです。あなたをケパ(訳すとペテロ)と呼ぶことにします」と言われました(42節)。ケパはアラム語、ペテロはギリシャ語でともに「石」を意味します。主イエスはペテロの本質を見抜いて、このあだ名を付けたのでしょう。このようにアンデレは、自分がメシヤに会ったという、素晴らしい体験を、ぜひ親しい兄弟のペテロに伝え、彼をイエス様に会わせたかったのです。私たちもアンデレに見習いたいですね。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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