礼拝説教

2010年9月12日

「心に留めておくべき大切なこと」
ピリピ人への手紙 4章8〜9節

 クリスチャンとしてどのように生きて行ったらよいかは、決して小さな問題ではありません。イエス・キリストを救い主として信じる者として、何を目指し、何を目標にして進んだらよいか、を真剣に考えつつ、毎日の生活を生きていると言えます。しかし、具体的になるとかなりむずかしい問題です。パウロは、この手紙の終わり近くで、彼らが心に留めておくべき大切なことに触れています。それらは、私たちにとっても心に留めるべきことがらです。

 I.徳・称賛に値するものに心を留めなさい
 パウロは、徳と言われるもの、称賛に値するものの代表として6つを列挙しています。それらを一つ一つ吟味し、心に留めておけば、きっとより信仰の高みへと引き上げられて行くでしょう。
1. すべての真実なこと:もともとの意味は、「隠されていない」ですが、「まことの、本当の」の意です。主イエスが、いつも真実なことを言われたように、私たちも、口から出ることばが、真実なことばでありたいものです。
2. すべての誉れあること:本来は「尊敬に値するもの」の意です。別な箇所では、「謹厳な」「威厳のある」と訳されています(Iテモテ3:8、11)。いわゆる軽い人ではなく、重みのある人が、結局は人々から尊敬されるのです。
3. すべての正しいこと:キリストは正しい方でした。キリスト者も、主から正しいと認められたのですから、正しい生き方をすべきなのです。この世の基準ではなく、聖書の基準で生きるよう務めましょう。
4. すべての清いこと:このことばは、神を礼拝するのにふさわしく、汚れから清められることを意味します。私たちは道徳的にも清くされて生活し、主を礼拝したいと思います。
5. すべての愛すべきこと:これは、人々にその人と親しい友だちになりたいと思わせる性質を言います。このような人になりたいですね。
6. すべての評判の良いこと:人々がその人を良いと言ってくれる性質を持った人です。初代教会の人たちは、すべての民に行為を持たれました(使徒2:47)。彼らは、評判が良かったからです。
 これらを含めて、パウロは表題の2つを上げています。

 II. パウロから学び、受け、聞き、また見たことを実行しなさい
 上に上げたものもそうですが、ピリピの人たちは、すべて大切なことをパウロから教えられ、受け入れました。そしてパウロの生き方に習って、実行するのです。私たちもパウロの教えと生き方を実行したいものです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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