礼拝説教

2011年3月6日

「聖書の教える結婚観」 
コリント人への手紙 第一 7章1〜16節

 毎年多くの若い男女が結婚をして、新しい家庭を築いています。私たちの身近なカップルであっても、ブラウン管の向こうにある芸能人のカップルであっても、彼ら夫婦が互いに愛しあって、いつまでもその家庭が祝福されることはすばらしいことです。しかし、家庭生活は、いつも平穏とは限りません。様々な問題が起きますし、時には結婚生活を続けることが出来なくなる場合もあります。パウロは、このような問題にどのうな警告やアドバイスをしているでしょうか。

 I. 夫と妻は互いに責任を果たしなさい
 パウロは、この手紙で結婚についての基本的な教えについて語ってはいません。それは、エペソ5:22〜33で詳しく展開しています。彼はここで、結婚についての具体的な問題を扱っています。コリントの教会の兄弟たちは、先にパウロにいくつかの質問をし、パウロはそれらに対して一つ一つ答えて来ましたが、今度は結婚問題です。ペンテコステの日に教会が発足し、福音宣教が始まりました。すでに25年くらい経っているのですが、なおまだ「危急のとき」(26節)というように、主の再臨が近いことを思い、パウロは結婚を勧めていません。だから、「男が女に触れないのは良いことです」(1節)と言うのです。しかし、不品行を避けるため、結婚しなさいと言い、そして、互いに相手に対して責任を果たしなさいと命じています。結婚生活は、決して自分勝手に進めるべきではなく、互いに相手のことを思いやるべきだからです(2〜3節)。それはしばらくの別居生活でも当てはまります。ただパウロは、自分のように独身を通せれば一番よいと言っています(7節)。

 II. 夫と妻は別れてはいけません
 パウロの考えは、あくまでも結婚より、一人での生活を勧めていますが、それが無理な人は結婚しなさいと言います(8〜9節)。続いて結婚している人に対しては、「妻は夫と別れてはいけません」(10節)、「夫は妻を離別してはいけません」(11節)と主の名によって命じています。それは相手が未信者の場合でも当てはまります。信者でない夫は、妻によって聖められているからであり、信者でない妻も夫によって聖められているからです(13〜14節)。それには、未信者の妻や夫が、信者の夫や妻と一緒にいることを承知していることが条件ですが。もし、未信者の相手が離れてい行くのであったら、離れて行かせなさい、と言います。その理由は、「平和を得させようとしてあなたがたを召された」からです(15節)。確かに、どちらかが信者でない家庭で、争いや揉め事、不一致があった場合、家庭は平和でなくなる可能性があります。それに無理に相手を留めていても、妻や夫は相手を救えないのですから(16節)。いずれの場合であっても、みこころのままに自分のなすべきことをやっていれば、主が最善に導いてくださるです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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