礼拝説教

2011年8月14日

「一つのからだ・多くの賜物」
コリント人への手紙 第一 12章4〜13節

 私たちは聖霊によって「イエスは主です」と告白し、キリストの救いの中に入れられました。同時に私たちはキリストのからだである教会の一部とされます。その後、水のバプテスマを受けて、地域教会の一員とされます。具体的に言えば、私たちは洗礼を受けると、今泉教会の会員となります。今日は、キリストのからだである教会と各器官であるキリスト者との関係を見て行きましょう。

 I. 教会はキリストのからだである
 聖書の教えによれば、聖霊によって私たちはイエスを救い主と信じ、告白したとき、同時に「聖霊によってバプテスマを受けた」ことがわかります(13節)。最初に聖霊のバプテスマを受けた者は、イエスの120人の弟子たちで、それはペンテコステの時でした(使徒1:5、2:33)。その後で主イエスを信じた者には、一人の例外もなく、聖霊が与えられますが、最初に与えられた聖霊を特に「聖霊のバプテスマ」と言います。それは教会との関わりでそう呼ばれると考えられます。聖霊によってバプテスマを受けた者は、同時にキリストのからだである教会の一部とされます。パウロは、この12章で私たちはキリストのからだの各器官であると言っています。教会がキリストのからだであることをしっかりと理解することは、非常に大切です。キリストはそのからだのかしらであり(エペソ1:22)、からだの一部である私たちは、キリストからいのちと恵みと力を与えられ、養い育てられながら、かしらであるキリストに従うのです。そして教会にかしらであるキリストを与えてくださった父なる神とかしらであるキリストに礼拝をおささげします。

 II. 私たちはからだの各器官である
 からだは一つですが(キリストの教会が一つであることの根拠でもあります)、器官はたくさんあり、しかもそれぞれの働きに違いがあります。各器官に多くの種類があるように、私たちには、さまざまな種類の賜物が与えられています。賜物は、同じ聖霊が一人ひとりに分け与えてくださるもので、そのさまざまな賜物をもって、主のためにさまざまな奉仕をし、神が私たちの中で働いてくださるので、さまざまな働きをします(4〜6節)。その賜物は、8〜10節に記されているように多くの種類があり、その働きは異なっています。また、ここに目を留めるべき非常に大切な真理があります。すなわち、からだの各器官が、私たちが望んだから備わったと言えないように、おのおのに分け与えられる賜物も、各自が求めて与えられるのではなく、「みなの益となるために、おのおのに御霊の現れが与えられているのです」(7節、また11、18節参照)。このように、さまざまな種類の賜物は、「みなの益となるために」「みこころのままに」私たちに分け与えられているのです。ですから私たちは、感謝をもって、与えられた賜物を用いて、主のために働きたいと思います。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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