現在、全世界の人口は間もなく70億人になります。その70億人の先祖たちは一体どれ位いたのでしょうか。これまでの全人類に中で死からよみがえったのは、私たちの救い主、イエス・キリストただ一人だけである、という事実は、きわめて驚くべきことです。さらに驚くべきことは、この主イエスが再びこの地上に来られることです。これを再臨と言います。今日は、この二つを聖書から学びましょう。
I. キリストは死者の中からよみがえられた
パウロは、キリストが「眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました」(20節)として、よみがえりの事実を確認すると共に、これまでだれ一人として死んでからよみがえった者はいないことを断言しています。確かにキリストは、これまでに死んだ者の最初のよみがえりです。そして、キリストのよみがえりに続く者がいるのです。それは、「キリストの再臨のときキリストに属する者です」(23節)。つまりキリスト者で亡くなった者が最初に、人類として栄光あるよみがえりにあずかるのです。それは、イエス・キリストを信じた者に永遠のいのちが与えられているからで、キリスト者には、罪の赦しとよみがえりが約束されているのです。私たちの先祖アダムによってすべての人に罪が入り、同時に死が入って、すべての人が死んでいるのですが、キリストにあって、主イエスを信じる者はすべてよみがえるのです。私たちに与えられているこのすばらしい恵みに感謝しましょう。
II. キリストはあらゆる支配、権威、権力を滅ぼされる
クリスマスに、私たちは救い主イエスのご降誕をお祝いします。主は、世をさばきためでなく、世を救うためにこの世にきてくださいました(ヨハネ3:17参照)。しかし、この世の終わりに主はもう一度この世に来られます。その時はさばき主として来られ、キリストを信じない者たちがさばかれます。しかし、主イエスの最大の目的は、キリストの敵であるあらゆる支配、権威、権力を滅ぼすことです。その最大の敵はサタンであり、死です。主イエスは御父から全権をゆだねられていますから、さばき主として全権を行使されます。こうして神の国は完成し、御国を父なる神にお渡しになります(24、28節)。御国と再臨については聖書の中に多く記されています。私たちにとって、確かに実感できることではありませんが、信仰によって信じることができます。そして、常に再臨に備えて生活しなければなりません。それは決して負担に思うことではなく、希望であり恵みなのです。 |