礼拝説教

2012年2月12日

「すべてのものを造られた方」
ヨハネの福音書 1章1〜5節

 神が天地万物を造られたことは、創世記に記されていることで、キリスト者なら誰でも知っています。しかし、その時主イエスがどのような働きをされたのかは、旧約聖書では明らかにしていません。新約の光の中で、私たちは主イエスについて多くのことを知り、特に主イエスが創造に関して、深く関わっておられたことを知ります。同時に御父が持っておられるご性質、御力、権威などすべてを、主も持っておられることを知るのです(14:9節参照)。

 I. すべてのものはこの方によって造られた
 3節のこのことばは、すべてのものが「ことば」(受肉前の主イエス)によって造られたことを明らかにしています。「よって」というのは、「通して」の意です。すなわち、御父が天地万物を造られたとき、御父は、すべてを主イエスを通して造られたのです。それは御父の持っておられる全権を主に委ねられたことでもあります。御父は根源的なお方であり、すべての司令を出すにしても、それを主イエスを経由して出し、みわざをなさる時も主イエスを用いてなさることなのです。

 II. この方にいのちがあった
 4節に記されたことばもまた、すばらしいものです。「ことば」に初めからいのちがありました。ヨハネの福音書では、「いのち」が「永遠のいのち」を指している場合が多いのですが、主イエスが、もともといのちを持っておられたので、創造の時、動物や植物、そして私たち人間にいのちを与えることができたのです。そして同時に、永遠に続くいのちをも与えることがおできになります。主イエスは、ご自分が「よみがえりであり、いのちです」から、ご自分が死んでもよみがえられ、いつまでも生きておられるのです。同時に、私たちも同じ恵みにあずかります。

 III. いのちは人の光であった
 「いのち」と「光」は、互いに深い関係にあり、いのちは同時に光、それも人の光でありました。いのちを持っておられる「ことば」すなわち「主イエス」が、光をこの世に携え来られたことはきわめて自然なことでした。「わたしは、世の光です」(8:12)と言われるお方は、一般の人々が住んでいる「世」を照らして、私たちが闇の中を歩まず、いのちの光を持つように導いて下さいます。しかしこの世は、サタンに支配されて、神に敵対している「世」でもあります。サタンは闇を支配しており、主イエスをその闇に打ち勝たれた方です(5節)。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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