礼拝説教

2012年5月27日

「ペンテコステと助け主のご臨在」
使徒の働き:1〜13、ヨハネ14:16〜17

 今から2000年前の今日、ペンテコステの日に約束の聖霊が、主イエスによって初めて弟子たちに与えられました。それは画期的な出来事でした。その日以来、主イエスを信じる者は、ひとりの例外もなく、主イエスによって聖霊の恵みにあずかることができるのです。

 I. 聖霊は主イエスを信じるすべての者に与えられる
 ペンテコステ(五旬節、ユダヤ人の三大祭りのひとつ)に大勢のユダヤ人が遠くの国から、近くの国からエルサレムに集まって来ました。その時主イエスは、そこにいた人々が目で見たり、耳で聞いたりできる、しるしを伴なって、約束の聖霊を弟子たちに注がれました。弟子たちは聖霊をいただいて、自分たちの今まで話したこともない他国のことば(異言)で話し出しました。このようなしるしが伴ったのは、聖霊の注ぎという始めての出来事が確かに今実現した、とわかるためです(使徒2:33)。この同じ日に大勢いたユダヤ人たちも、ペテロの説教を聞いて心を刺され、悔い改めて主イエスを信じました(37-41節)。おおよそ3000人がバプテスマを受けましたが、彼ら全部にも聖霊が与えられたのです。その時から主を信じる人はひとりの例外もなく、聖霊を受けるのです。大人であっても子どもであってもみな同じ、祝福にあずかります。

 II. 助け主、聖霊は主を信じるすべての者とともにいてくださる
 主イエスは、十字架にかかられる前の晩に、弟子たちにこう約束されました。「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」(ヨハネ14:16)
「もうひとりの助け主」と主が言われるからには、最初の助け主がおられるはずです。それは主イエスご自身に他なりません。主が弟子たちの前から去って、御父の御許に行かれるので、その代わりに主と同じような働きをする助け主という聖霊を送られるのです。聖霊は、主がこれまで弟子たちとともにいてくださったように、弟子たちと共にいてくださいます。それも時間や空間に左右されないで「いつまでも」いてくださいます。またさらに、その方は弟子たちの「うちに」おられます(17節)。これこそ助け主である聖霊のすばらしい祝福です。主イエスが天から聖霊を私たちに与えてくださるので、私たちは聖霊を「心のうちに」いただくことができ、主イエスのご臨在をいつも覚えることができるのです。主イエスは、助け主である聖霊によって、私たちとともにいてくださり、うちにいてくださいます。この恵みをいつも忘れないようにしましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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