礼拝説教

2012年9月9日

「イエスについての5つの証言」
ヨハネの福音書 5章30〜40節

 私たちがイエスを救い主と信じるためには、正しい知識に基づいた信仰が必要です。聖書は初めから終わりまで、私たちに必要な知識を与えてくれていますが、今日は特にイエスについての証言に目を留めたいと思います。主エスご自身が5つの証言を教えてくださいます。

 I. イエスご自身の証言
 すでに主イエスは御父からあらゆる知識、あらゆる権威を与えられていますから、御父のさばきが正しいように、主イエスが行うさばきも正しいのです。さらに、主はご自身の望むことを行わずに、ご自分を遣わした方のみこころを求めるからであると言われます(30節)。イエスは後にご自分の証言は正しいと言れます。その根拠は、ご自分がどこから来て、どこへ行くかを知っておられるからなのです(8:14)。

 II. バプテスマのヨハネの証言
 以前に、ユダヤ人の指導者たちが祭司とレビ人をヨハネの所に遣わして、「あなたはどなたですか」と尋ねさせた時、ヨハネは、イエスについて正しい証言をしました(1:26〜34)。イエスはそれを「彼は真理について証言しました」(5:33)と言ったのです。イエスはヨハネについて「燃えて輝くともしび」(35節)と表現しました。ヨハネの証言は、ユダヤ人が信じるために必要なのです(34節)。

 III. イエスのみわざによる証言
 イエスはこう言われます。「父がわたしに成し遂げさせようとしてお与えになったわざ、すなわちわたしが行なっているわざそのものが、わたしについて、父がわたしを遣わしたことを証言しているのです」(36節)。本書の著者ヨハネも、イエスが行われた多くのわざ(しるし)を書いたのは、読者がイエスが神の御子キリストであることを信じるためである、と言っています(20:30〜31)。

 IV. 御父ご自身の証言
 御父の証言が何を指すかについては、大きく2つの説があります。1つは、天から御父が発せられたお声である(マタイ3:17ほか、17:5ほか、ヨハネ12:28)とする説です。2つ目は、比喩的表現で、旧約聖書の中でのイエスに関する神の証言とする説です。ここでは1の説を取りたいと思います。それが37節後半の説明とマッチしているように考えられます。32節も御父の証言を指しています。

 V. 聖書の証言
(メッセージで聞きましょう)

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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