礼拝説教

2012年10月21日

「信じる者は永遠のいのちを持つ」
ヨハネの福音書 6章36〜45節

 イエスを救い主と信じられる人は幸いです。その人は罪が赦され、義とされ、永遠のいのちが与えられるからです。しかしながら、その永遠のいのちを与えられた人は、そのいのちが決してなくならないと確信して良いのでしょうか。今日の聖書箇所でイエスご自身が、そのことを明らかにしておられます。

 I. 御父が引き寄せられた者がイエスの所に来る
 私たちは、時々誤解してしまうことがあります。私が熱心にイエスを求め、イエスが救い主だとわかって、自分の力でイエスを信じることができた、と思うことです。だから、イエスへの信仰を保つために努力することが大切で、何かのつまづきで、イエスを信じなくなったら、永遠のいのちがなくなってしまうかも知れない、と思うかも知れません。でも、それは大きな誤解です。私たちがイエスを信じることができるのは、御父が引き寄せてくださるからです(44節)。別な表現でイエスは、「父がわたしにお与えになる者はみな、わたしのところに来ます」(37節)と言われます。つまり、私たちがイエスのところに来て、イエスを信じることができるのは、父なる神が働いてくださったからなのです。だから、御父の力によって私たちはイエスを信じることができた、と言えるのです。同じようなことを言い方を変えて、イエスは39節と45節で言っておられます。だから、私たちの救いは確かなのです。

 II. イエスは終わりの日に信じる者をよみがえらせる
 イエスはまた、私たちの信仰を最後まで守ってくださると約束してくださいます。37節の後半でイエスは、「そしてわたしのところに来る者を、わたしは決して捨てません」と言われます。わたちたちがイエスにしがみついて、信仰生活をかろうじて送って行くのではなく、イエスご自身が保ってくださるのです。だから、「わたしを遣わした方のみこころは、わたしに与えてくださったすべての者を終わりの日によみがえらせることです」(39節)とイエスが保証してくださるのです。同様のことを、40、44節でも繰り返しておられます。それほど信じる者の終わりの日のよみがえりは、重要なことなのです。イエスを信じてお与えられる永遠のいのちは、決して途中でどこかに行ってしまうのではなく、文字通り、永遠に続き、やがて主イエスが再びこの地上に来られる時(再臨の時)、天上にある私たちのたましいと、すでに地上にあってちりとなっているからだがよみがえって再び一緒になるのです。それは決して滅びるからだではなく、いつまでも続く、栄光のからだです。主を賛美しましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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