礼拝説教

2013年4月7日

「真理はあなたがたを自由にします」
ヨハネの福音書8章31〜36節

 私はまだ国会図書館に行ったことがないのですが、その入口の鴨居の所に「真理はあなたがたを自由にします」ということばがギリシヤ語で書かれていると聞いています。ここで言う真理はイエス・キリストを信じることから得られる真理というより、もっと一般的な、例えば「学問は真理を追求すためにある」と言った意味と思われます。今日もイエスのおことばに耳を傾けましょう。

 I. イエスを信じない者は罪の奴隷である
 ユダヤ人の指導者たちは、イエスの話を聞いて、多くの者と共にイエスを信じました(30節)。イエスはその信じたユダヤ人たちに語りました。イエスと彼らとの会話を見ると、ユダヤ人たちは本当の意味でイエスを信じていないことがわかります。「今日のみことば」である31節(IIで詳しく学びます)のおことばを聞くと、彼らは「私たちはアブラハムの子孫であって、決してだれの奴隷になったこともありません」(32節)と反論します。ユダヤ人たちは、かつてエジプトで奴隷になったことがあり、600年前にはバビロンの捕囚に会いました。従ってユダヤ人たちは、霊的な意味で捉えていたことがわかります。確かにイエスは霊的な意味で「自由になる」と言われたのです。ところがイエスは、「まことに、まことに、あなたがたに告げます。罪を行なっている者はみな、罪の奴隷です」(34節)と言われました。彼らは罪の奴隷でしょうか。その通りです。ユダヤ人の宗教的指導者たちは、アブラハムの子孫と言いながら、真理を話しておられるイエスを信じないで、殺そうとしていました。彼らは実は悪魔の子であり、人殺しなのです(40,44節)。彼らは罪の奴隷なのです。

 II. イエスを信じる者は罪から自由にされる
 「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします」(31節)のおことばは、すばらしい真理が明らかにしています。ます、イエスを心から信じることです。次にイエスのおことばにとどまることです。イエスが話されることを真実なものとして受け入れ、心のうちにとどめるのです。そうする者がイエスの弟子です。イエスの弟子は真理を知ります。真理を知る者は罪から自由にされます。「真理はあなたがたを自由にします」というおことばが実現するのです。キリスト者はみな、罪から解放されているのでしょうか。その通りです。クリスチャンは、決して罪を犯し続けることはありません。罪の奴隷ではないからです。イエスの弟子はイエスを信じ、神のことばが聖霊とともにその人のうちにとどまるので、彼は罪を犯し続けることができないのです(Iヨハネ3:6,9参照)。私たちはすばらしい恵みの中で生かされているのですね。感謝しましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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