礼拝説教

2013年4月14日

「神のことばに聞き従う」
ヨハネの福音書 7章37〜39節

 聖書全体が私たちに教えようとしていることは、イエス・キリストが神の御子であり、救い主であるということです。そのことは、誰でも聖書を読み進める中でわかって来る真理です。しかし大切なことがあります。それはその真理を教えている神のことばに聞き従うか、聞き従わないかです。そして誰が聞き従い、誰が聞き従わないでしょうか。今日もイエスのおことばから学びましょう。

 I. 神から出ていない者は神のことばに聞き従わない
 イエスは、御父のもとで見たこと、御父から聞いたことを話しています(38,40節)。それは真理であり、イエスご自身は、自分から来たのではなく、神から出て、この世に来られ、こうして今、ユダヤ人の中におられるのです(42節)。ところがユダヤ人たちは、自分たちはアブラハムの子孫であると主張していながら、イエスを殺そうとしています。それは彼らが霊的な意味でアブラハムの子孫ではないからです。彼らはイエスの話される真理がわかりません。それは彼らがイエスのおことばに耳を傾けないからです(43節)。どうして彼らが耳を傾けることができないのでしょうか。それは、彼らが悪魔から出た者であって、彼らの父である悪魔の欲望を成し遂げたいと願っているからです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立っていません。彼のうちに真理がないからです(44節)。ユダヤ人の指導者たちは、結局悪魔から出た者であり、神から出た者ではないのです。

 II. 神から出ている者は神のことばに聞き従う
 もし誰かがイエスの話に耳を傾け、神のことばに聞き従うなら、その人は神から出ている者です。やがてはっきりすることですが、イエスを救い主と信じる者は神から出た者であり、神によって生まれた者です。その人は神のことばに聞き従います(47節)。私たちが誰でも経験していることですが、教会に来始めて、イエスのことを学び始めた頃は、聖書のことばがよくわかりませんでした。決してイエスの話に耳を傾けないわけではないのですが、イエスの話されることが十分に理解出来ないのです。特にイエスご自身の本当の御姿がはっきり見えません。しかし、そのうちに少しずつイエスの話されることが理解できるようになります。ある時、イエスを救い主と信じることができます。それは聖霊によるのです(Iコリント12:3参照)。その時、私たちは新しく生まれたと言えます。私たちは神から出た者と言えるのです。「神から出た者は神のことばに聞き従う」(47節)とある通りに、私たちはイエスの話に心から耳を傾け、神のことばに聞き従うように変えられます。主が与えて下さる恵みに感謝して、主に従って行きましょう。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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