礼拝説教

2013年5月19日

「ペンテコステとあかし」
使徒1:6-8、2:1-13、ヨハネ15:26-27

 目には見えませんが、聖霊は、人々が信仰告白をするのを導き、信じた後の信仰生活を祝福のうちに導き、特に主イエスを他の人々にあかしするのを助けてくださいます。この聖霊は、いつから人々に与えられるようになったのでしょうか。それは今から2000年前の今日、ペンテコステの日からです。その日に主イエスは、約束の聖霊を初めて弟子たちに与えられました。それは実に画期的な出来事でした。

 I. 聖霊はイエスを救い主と信じるすべての者に与えられる
 主イエスは、よみがえられてから、40日の間弟子たちに現れて、神の国のことを語り、天に上げられました。その前に、約束の聖霊についてこう言われました。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして・・・地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒1:8)ペンテコステ(五旬節、ユダヤ人の三大祭りのひとつ)に大勢のユダヤ人が遠くの国から、近くの国からエルサレムに集まって来ました。その時イエスは、そこにいた人々が目で見たり、耳で聞いたりできる、しるしをともなって、約束の聖霊を弟子たちに注がれました。弟子たちは聖霊をいただいて、自分たちの今まで話したこともない他国のことば(異言)で話し出しました。このようなしるしが伴ったのは、聖霊の注ぎという始めての出来事が確かに今実現した、とわかるためです(2:33)。弟子たちを代表してペテロは声を張り上げて、ナザレのイエスが神の御子であり、メシヤ=キリスト=救い主であることを旧約聖書の預言から論証しました。ペテロの説教を聞いて心を刺された人々は悔い改めて、主を信じ、バプテスマを受けました。彼らは、罪の赦しと聖霊を受けたのです(38、41節)。その時から主を信じる人はひとりの例外もなく、聖霊を受けることができるのです。

 II. 聖霊は、助け主として、信じる者にイエスについてあかしし、彼らが主をあかしするのを助ける
 主イエスは、十字架にかかられる前の晩に、弟子たちにこう約束されました。「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」(ヨハネ14:16)またさらに、その方は弟子たちの「うちに」おられます(17節)。その助け主・真理の御霊は、主イエスについてあかしします。つまり、私たちが、イエスがまがい物や偽りの神ではなく、真理のお方であり、神の御子キリストであることを十分理解できるように導きます(15:26)。こうして私たちは主イエスによって救いが与えられていると確信することができるのです。同時にペンテコステの時から弟子たちが力と確信を与えられ、主イエスを力強くあかし続けたように、今日の私たちも聖霊によってイエスがキリストであることを人々に大胆にあかしするのです(27節)。聖霊は私たちに主イエスをあかしする力をも与えてくださるのです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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