礼拝説教

2014年1月5日

「古い自分から新しい自分へ」
ローマ6:1-11, IIコリント5:17

 2013年は、暗い出来事や事件が多くありましたが、明るいニュースもありました。例えば、富士山世界文化遺産登録(6月)や2020年東京オリンピック・パラリンピック開催(9月)が決まったことです。私の住んで知る所から直ぐ近くに「船津胎内樹型」という多くの人たちが訪れる場所があります。これは、富士山の溶岩流の中に出来た自然の造形物で、全長68メートルに及ぶ人間の胎内にいるような洞穴です。そこには神社があって、そこに入って出て来ると「生まれ変わる」と言われています。新年を迎えて、多くの人は変化を求めていることでしょう。私たちクリスチャンも変化を求めているでしょうか。実は、私たちは主イエスを信じたとき、誰でも新しくなったのです。それは主がしてくださるからです。今年の最初の礼拝で、この「変化」を考えてみましょう。

 I. キリストの十字架とともに古い自分が死んだ
 私が誰かに洗礼を授けるとき、いつもローマ6章のこの箇所を読みます。それは霊的なそして実際のバプテスマの意味を良く説明している箇所だからです。それは同時に、私たちが主イエスを救い主と信じたときに、主がしてくださるすばらしい変化について説明している所でもあります。私たちが主イエスを信じたとき、私たちの古い自分はイエスの十字架とともに死んだことがわかります。キリスト・イエスにつくバプテスマを受けた私たちはみな、その死にあずかるバプテスマを受けました(3節)。私たちの古い人は、キリストとともに十字架につけられ、罪のからだが滅びて、私たちはもはや、これからは罪の奴隷でなくなったのです(6節)。ここに私たちの全き変化、新しい出発の基盤があるのです。

 II. キリストの復活とともに新しい自分が始まる
 私たちを罪と死とさばきから救う主の十字架の働きは、それに続く復活のみわざによって、私たちを新しい歩みへと導きます。かつての罪に満ちた古い自分は、キリストの死と結び合わされ、罪のからだが滅びて、罪から解放されました。同時にその人は、キリストのよみがえりのいのちにあずかって、キリストの復活とともに新しい歩みを始めます。このように私たちの死と新生はキリストの十字架と復活とに深く関わっており、その真理を私たちが信仰によって受け入れることによって、すべての変化が始まります。私たちが受ける水のバプテスマは、以上のような死と新生という目に見えない真理を目に見える形で表したものなのです。
 新しい年、私たちはキリストにあって新しい出発ができることを信じましょう。なぜなら、私たちはキリストにあって、新しく造られた者だからです。古いものは過ぎ去って、すべてが新しくなったのです。「今日のみことば」IIコリント5:17に書かれている通りです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
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