礼拝説教

2014年1月12日

「ダニエルとその友人たちに学ぶ」
ダニエル1章

 今日は、礼拝の中で鈴木美紅さんの成人祝福式を執り行うことができて、大変嬉しく思います。20歳になるということは、この世に生を受けてから今日に至るまで、様々なことがあったにもかかわらず、主の恵みによって守られたことを意味します。しかし同時に、これからは成人として責任も伴います。これからの歩みのために、ダニエルとその友人たちから彼らの生き方を学びたいと思います。

 I. ダニエルたちは主を第一として生きた
 ダニエルと3人の友人たちは(15歳位と思われます)、今囚われの身としてバビロンにいます。彼らは、ユダの王エホヤキムの治世の3年(紀元前605年)、バビロンの王ネブカデネザルによって大勢の人々とともに捕虜となって、バビロンに連れて来られました。その人々の中からダニエルたち4人を含めて少年たちが王から選ばれました。彼らは王の宮廷に仕えるべく、カルデヤ人の文学とことばとその他のあらゆる学問を教えるにふさわしい者たちでした。その上彼らは、容姿が美しく、あらゆる知恵に秀で、知識に富み、思慮深かったのです(4節)。しかし問題がありました。それは彼らの食べ物のことでした。彼らは王の食べるごちそうと王の飲むぶどう酒から毎日の割り当て分を受けて、3年間養育されることが決まっています(5節)。それらの食べ物や飲み物は、イスラエルの人たちに禁じられていたものでした。ダニエルたちはまことの神を信じており、それらを食べると汚れてしまうので、「今日のみことば」にあるように、王の食べ物と飲み物を食べまいと決心し、宦官の長に願ったのです。全ての点で神を第一にして行きたいと決心していたのです。しかし、それは非常に勇気のいることでした。

 II. ダニエルたちは周りの人たちから愛された
 ダニエルたちの決心と勇気ある行動は、神が恵をもって答えて下さり、ダニエルたちの養育の責任者の心にも働いてくださいました。神は宦官の長にダニエルを愛しいつくしむ心を与えて下さり、決して異教の食べ物を食べるようには強要せず、代わりに自分の立場を説明しました(10節)。そこでダニエルは、宦官の長の部下の世話役に一つの提案をしました。それは、10日間自分たちに野菜を食べさせ、水を飲ませて、その結果、王の食べるごちそうを食べている少年たちと顔色を見比べてください、というものでした(12節)。その結果は15節にある通りでした。そこで世話役は、王のごちそうとぶどう酒をダニエルたちに与えるのを止めて、野菜と水を与えることにしました。さらに17節にあるように主は、4人の少年たちに多くの恵みを与えられました。そして、3年後の王の前での面接の結果、彼らが非常に優れていることがわかり、王に仕えることになったのです(19-20節)。このように主を第一として生きようと決心した者に対し、主は必ずや恵といつくしみをもって答えて下さいます。その原則は今も同じです。

  今泉キリスト福音教会 牧師:岡本 昭世 【説教インデックスへ
静岡県富士市今泉2640-15 TEL&FAX:0545-52-6382